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グリーンブック<2019>

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アカデミー賞で作品賞、助演男優賞をとったことでがぜん観る気が増したところで、ちょうど大阪へ出てきていた母も観たいなということで一緒に行ってきました。

1960年代アメリカ、黒人ピアニストのドクター・ドナルド・シャーリー(マハーシャラ・アリ)がコンサートツアーのためボディガード兼運転手としてイタリア系白人のトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)を雇い、2カ月の旅に出るという実話ベースのストーリー。

キング牧師がやっと登場するかという頃のアメリカ南部では、まだまだ黒人差別が激しく、州によっては夜間の外出が認められなかったり、宿泊できるホテルが限られていたり、グリーンブックというガイドブックが無ければ旅ができないほどだったということはこの作品で初めて知りました。

ドクターは天才的なピアニストでたいへん人気があり、各地でツアーに招かれるほどだというのに、まともなピアノが準備されていなかったり、会場のレストランやトイレを使用できなかったり。白人が運転する高級車で南部を走れば、農場で過酷な労働に従事している黒人たちが目に入る。
とにかく矛盾だらけの状況ばかりで、こんなことがいつまで続くのかと絶望的に思えてきます。トニーも元々黒人に対する差別意識があったのだけど、ドクターと行動をともにするうちに変化が訪れる。孤独に生きてきたドクターにも変化が。
そうした小さなことの積み重ねが、少しずつアメリカを変化させていったのかなとも思います。
ロードムービーとしての面白さもあってエンディングまで大満足で、色んな人に観てもらいたいなーと思える作品でした。

注)ヴィゴ・モーテンセンは役作りでかなり増量してイタリア系おっさんを演じ切っていますので、「ロードオブザリング」のアラゴルンが好きな皆様は心の準備をしてから観ること。あと、観終わったらケンタッキーフライドチキンが食べたくなるので、劇場の近くのお店を検索しておくと良いでしょう。

by hobomovie | 2019-04-07 23:13 | 外国映画 | Comments(0)