まやぞーの ほぼ映画ばなし
2023-05-21T10:46:32+09:00
hobomovie
映画ずきのまやぞーが、パンフレットの整理がきっかけで始めました。不定期更新なもので、紹介しなきゃいけない作品がたまってきました…
Excite Blog
ムーミンバレーパークへ行ってきました
http://hobomovie.exblog.jp/29578710/
2023-05-21T10:23:00+09:00
2023-05-21T10:46:32+09:00
2023-05-21T10:23:47+09:00
hobomovie
日々のこと
2021年4月から2023年3月まで仕事で東京へ行っておりましたが、無事に大阪へ戻ってまいりました~。
環境が大きく変わった上にコロナの影響でたいへんなことも色々あったけど、振り返ってみると貴重な経験ができて良かったなぁと思う2年間でした。出会えたみなさんに感謝です。
さて、東京にいる間に行ってみたいところは数々あって、結局行けなかったところも数々あれど、埼玉県飯能市にあるムーミンバレーパークは今後なかなか行く機会も無いであろうということで2月に行ってきました。
関東在住の友人夫妻と最寄り駅で待ち合わせて、車で連れて行ってもらえたのでありがたかったです。新宿から西武線で終点の飯能駅までかなり乗りごたえがあり、通常だとそっからバスという感じです。
ちなみに帰りはちょうど特急秩父が来たので乗ってみて、かっこいい車両を体験できました。
その後、リリー・コリンズが同じくムーミンバレーパークへ行って特急に乗っている写真をインスタにあげてました。マニアックなところ来るねぇ。
そうやってたどりついたムーミンバレーパークは、湖のほとりにあるアウトドアスポットの一部がテーマパークとなっている、自然たっぷりのところでした。
とにかくお天気が良くてなによりでした。雨だとあんまり楽しめない施設かも。
そんなわけで本来なら閑散期なのだろうけど、人が少ないのを逆手にとって愛犬と一緒に楽しめるイベント期間を設けていて、犬と一緒に来ているお客さんがたくさんいました。
屋内型のアトラクション(というほどのものでもないか)やキャラクターとの写真撮影ではわんちゃんOKの時間帯があったり、カフェの屋外スペースはわんちゃんOKだったり、徹底されてて感心しました。
色んな写真スポットには、わんちゃんが乗る用の台も設けてあったりして、愛犬家にはうれしいサービスですよな。
ムーミンの作品については、昔のアニメがぼんやり記憶にあるかな~くらいだったのですが、屋内展示が結構しっかりした内容だったので楽しめました。
あらためて作者のトーベ・ヤンソンや原作についてはほとんど知識がないなぁと実感したので、ちゃんと読んでみなきゃと思った次第です。
細かいキャラクターの解説を色々読んでみると、なかなか闇を抱えたキャラクターが多くて、ムーミン一家と関わることで自分をみつめなおすような展開がとても興味深い。
自分とは何かを考えすぎるあまり姿が見えなくなってしまった女の子は特にすごくて、キャラクター紹介ではただの真っ白な紙が展示されてました。衝撃です。
そういえば映画「トーベ」(2021)は気になりつつも劇場で観損ねたので、アマプラで見てみました。
ムーミンの原作者というのは彼女の人生においてほんの一部分で、映画の中でもそれほど大きくは取り上げられず、それよりも彼女の人となりや恋愛経験にスポットを当てたような作品でした。
実際、ムーミンの連載漫画は早々に弟へ任せてしまっていたようですね。
芸術一家に生まれ、自分を認めてくれない父親との関係に悩んでいたのも印象に残りました。
第二次世界大戦末期から、女性が独立して生きていくのは彼女のように才能あふれる人でも難しかったんだなぁと思いましたが、才能あふれる人だから余計にしんどかった、という面もあるかな。
過剰な演出がないのがヨーロッパ映画だなぁという雰囲気で、淡々と彼女の人生を切り抜いたいい作品だったと思います。
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ<2022>
http://hobomovie.exblog.jp/29472652/
2023-01-15T22:27:00+09:00
2023-01-18T23:26:17+09:00
2023-01-15T22:27:21+09:00
hobomovie
外国映画
あっという間に2023年。期間限定の東京暮らしも終わりが近づいてきました。もともと月イチ更新になりつつありましたが、さらにのんびり更新になっちゃうかもですねぇ。
そんなまやぞーブログですが、今年もよろしくお願いします。
ちなみにFilmarksアプリでは、もうちょっと頻繁に更新していますー。
さて、年末に色々と忙しかった中、なんとしても劇場で観なくては!と駆けつけたこの作品。
お恥ずかしながらルイス・ウェインというイギリス人イラストレーターのことは全く知らなかったのですが、ベネディクト・カンバーバッチ主演で猫がテーマというだけでワタシ的には十分でございまして。
奥様がどうやら若くして亡くなられているようで、めっちゃ泣ける系ラブストーリーの可能性もあるなぁと思いつつ…
結果、もちろんラブストーリーの要素はあるものの、それだけではない、すごくいい作品でした。
2022年に観た作品ではナンバーワンと言っても過言ではないかも、というくらい。ともかくルイス・ウェインがドラマチックな人柄かつ人生で、面白いストーリーでした。
ルイス(英語ではルイという発音でしたね)は新聞の挿絵画家としてなんとか収入を得ているものの、一応上流階級に属するルイス家の家長として(父が亡くなっているので)母と妹たちを養うため奔走する日々。
そんな中、妹の家庭教師としてルイス家へやって来たエミリー(クレア・フォイ)と恋に落ちるのだが、身分違いかつ年上の女性との結婚は認められない時代。周囲の反対を押し切って2人で幸せな生活を始めるのだが、エミリーが末期の乳がんであることがわかる…
19世紀末の美しいイギリスを舞台に、こんなストーリだけ聞くと予想通り泣ける系ラブストーリーやん!と言いたくなるところですが、物語の冒頭からルイスの独特なキャラがさく裂で、それだけでは終わらない作品であろうという予感は的中といった感じでした。
全体的にコミカルな演出なのも良かった。
ルイスは絵を描くこともあって観察眼が優れているせいか様々なことに興味を示すのだけど、特に科学的な事柄に関心があったようで、あらゆる事象は電気によって起こるのだという説を熱心に唱えているのが印象的でした。
才能あふれる人だけど収入にはなかなか恵まれない人生で、上流階級でありながらギリギリの生活をしているというのもハラハラさせられたし、妹たちもつらい時期が多かったようで、なんとかみんな幸せになって欲しいなぁと願わずにいられない展開でした。
エミリーが愛した猫たちを描いたことがきっかけで有名になったルイスだけど、晩年はまたつらい人生をおくっていたようでして…H.G.ウェルズをはじめとした著名人が基金を立ち上げて彼を救ったというのも印象に残りました。
この世界にあふれる電気という存在にずっととらわれていたルイスの人生に、ある答えが用意されているラストがすごく良かった。タイトルも原題通り「ルイス・ウェインの電気仕掛けの人生」のほうがしっくりくるかも。
ベネディクト好きとしては、若者からおじいさんに至るまで演じきった彼を存分に堪能できました。おじいさんになったらこんな風になるのか~、それまで観続けたいねぇと思いました。
あとパンフレットがすごくよくできていて大満足。観に行ったときは品切れになっていたのだけど、その後再販されていてうれしかったです。
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「ハリー・ポッターと呪いの子」みてきました!
http://hobomovie.exblog.jp/29321294/
2022-09-04T23:30:00+09:00
2022-09-05T09:03:03+09:00
2022-09-04T23:30:03+09:00
hobomovie
日々のこと
ハリー・ポッターシリーズには、常に後悔が付きまとうまやぞーです。原作は最初の2、3作くらいしか読んでいないし、映画も「賢者の石」しか劇場で観ていないし、さらには3作目「アズカバンの囚人」までしか見てないような状態でイギリスにあるスタジオ・ツアーも行っちゃったし。
映画8作を地上波で全部見終えたあと、1作目からの全ての出来事がつながって、なんてこったー、めっちゃ面白いやないかーい!となった次第です。
ほんとすいません。
楽しい魔法学校で様々な魔法アイテムがでてくるゴキゲンな物語かと思いきや、もっと壮大だったわー!ローリングさんマジでごめんなさい。と、たいへん後悔したものでした。
映画シリーズは10年かけて制作された一大プロジェクトというのも、今となっては感動的。
USJのハリーポッターエリアには2014年のオープン以来数えきれないほど行っているけど、全部見たのとどっちが先だったんだっけな~…
言い訳をするとですねー、のほほんとしたワタシの人生でも20代~30代は色々ありましてですな…いや誰でもそうか…ええ、まぁチェックしきれなかったワタシが悪うございましたですよ。そんなわけで、その後始まったファンタビシリーズはちゃんと劇場で観ています。
さて、原作が完結した後、戯曲で「呪いの子」が出版されたことは知っていたし、イギリスを皮切りに世界各地で上演されていることは知っていたけど、まぁいつか観られる日がくるかなぁなんて悠長に構えていたら、2022年夏ついに日本人キャストで、日本で上演されるという。
慌てて姪っ子3号を誘い(ハリーポッター大好き)、チケットを取り、原作を読んで、7月に藤原竜也主演の回を無事に観に行くことができました。
その後コロナで休演になったりしたみたいなんで、本当にラッキーでした。
映画とかだったら原作未読で観たりするけど、今回はきっと舞台美術が凝っているだろうからある程度ストーリーが頭に入っている方がいいかなと思ったんだけど、これは大成功で、読んでおいたおかげで十分舞台を堪能できました。
結構CGに頼ったりするのかなーなんて予想していたけど、CGは補助的に使われるくらいで炎は出るし、飛ぶし、水は使うし、本当に魔法がかかっているかのような演出で、あっけにとられているうちに終わってしまったような感じ。本当に面白かったです。
ストーリー的には、まぁタイムターナー使ったらなんでもアリだよな…と思いつつも、大人になったハリーたちとその子供たち、新たな物語を存分に楽しめて、感動的でした。
かなりロングラン公演を予定しているようなので、ハリーポッターちょっとでも好きな人にはぜひおすすめしたいところです。
キャストでは、映像作品ではちょっと苦手な藤原竜也はやっぱり舞台では強いし、スコーピウスとアルバスの若手2人もすごく良かった。
嘆きのマートルで久しぶりに観た美山加恋ちゃんは完璧すぎて見直したし、キーパーソンのデルフィー・岩田華怜は元AKBの人だと知ってびっくり。
これから要チェックの人が増えました。機会があれば別のキャストでも観てみたいな。
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エルヴィス<2022>
http://hobomovie.exblog.jp/29287986/
2022-08-02T20:32:00+09:00
2022-08-02T20:32:15+09:00
2022-08-02T20:32:15+09:00
hobomovie
外国映画
やーもう8月ですよ。すっかりブログをさぼってしまいました。灼熱の東京で、引き続き元気に過ごしております。
バズ・ラーマンは「ロミオ+ジュリエット」や「ムーラン・ルージュ」で大好きな監督ですが、「華麗なるギャツビー」からはもう9年もたっちゃったんだな、というお久しぶりの新作です。
ワタシの好きな音楽映画をラーマン監督で、題材がプレスリーというので楽しみにしていました。
キングオブロック、プレスリーは数々の名曲とともに若くして亡くなったということくらいは知っていたけど、彼を見いだしたトム・パーカー大佐のことは全く知らなかったし、彼が活躍した時代背景も考えたことがなかったので、歴史上の人物みたいな感じで重要なタイミングだったんだなと感じる作品でした。
パーカー大佐を演じていたのはトム・ハンクスで、こういう脇役を演じるのは珍しいんじゃないかな?と思うけど、影の主役といった風格でした。
とにかくエルヴィスを演じたオースティン・バトラーが本当に素晴らしくて、インタビューでも現存する映像は全部見たと言えるくらい見たと話していたけど、研究しつくしたんだろうなぁと思う。歌も吹き替え無しだそうなので、すごい才能。
最後にエルヴィス本人の映像が出てきた時には、本人なんだかオースティンが演じているんだかわからなくなるほどでした。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」にも出ていたそうで、あー、あのコミュニティにいたヤツかとは思うけどそれほど印象に残っていなかったので、この作品で大躍進してこれからが楽しみな俳優さんです。
エルヴィスがブラックミュージックの影響を受けて育ったことや、地元でレコードがちょっとヒットした時点では歌声だけで黒人と思われていたことなど、初めて知るエピソードばかりのオープニングから、パーカー大佐と出会ってスターになる過程でもアメリカの公民権運動を背景にエルヴィスの持つパワー、メッセージを感じる展開に圧倒されっぱなしでした。
様々な問題があってパーカー大佐とも別れることになるけど、最初から最後まで、彼がエルヴィスの音楽を真に理解していなかったし、理解しようともしなかったのが悲劇的な結末の原因なんじゃないかなーと思う。
バス・ラーマンのド派手演出も健在で、大満足の作品でした。
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ナイトメア・アリー<2022>
http://hobomovie.exblog.jp/29188429/
2022-05-15T20:37:00+09:00
2022-05-15T20:37:38+09:00
2022-05-15T20:37:38+09:00
hobomovie
外国映画
ギレルモ・デル・トロ監督×サーカスということで、これはワタシの大好物に違いないと楽しみにしておりました。主演は「アリースター誕生」(おお!アリーつながり、たぶん綴りは違うけど)で哀愁漂う演技が印象深い、実は監督もできちゃうブラッドリー・クーパー。
今回も渋い役どころでしたが…さらに哀愁漂いまくりな作品でございました…。
流れ者のスタントン(ブラッドリー)が見世物小屋で職を得て、読心術のショーを手伝うようになる。読心術のトリックを深く知ってしまうと闇を抱えるようになると忠告されたものの、見世物小屋を後にして自分のショーを行うようになるのだが…というストーリー。
どうやってもつらい結末になるだろうな、と予想はしておりましたが、なんとも切ないエンディングでございました。スタントンの過去が断片的に繰り返し出てくるものの明確な説明は無し、という演出も、まぁこういう人生を歩んでしまうのには十分な展開だったかと。
獣と化した人間を見世物にするというギークショー、なんとも恐ろしい物語でした。
あとは痛い痛いって!というくだりも相変わらず健在ですな…そして、とにかく見世物小屋のビジュアルがデル・トロ節全開で大満足でした。
原作は「悪夢小路」という1940年代の小説で(「悪魔の往く街」として過去にも映画化されているらしい)、そう言われてみると小説を読み終えたような、セリフが胸に響く味わい深い作品でした。
ルーニー・マーラ、ウィレム・デフォー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレットといった共演陣も良かったです。
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スパイダーマン ノーウェイホーム<2022>
http://hobomovie.exblog.jp/29141223/
2022-04-01T23:41:00+09:00
2022-04-01T23:41:12+09:00
2022-04-01T23:41:12+09:00
hobomovie
外国映画
基本的にネタバレなしをモットーにしている我がブログですが、この作品に関しては絶対無理やな、と涙をふきながら劇場を後にしたので、しばらく寝かせておりました。その間に「スパイダーバース」もアマプラで見て、「ドクター・ストレンジ マルチバースオブマッドネス」の予告編も見て、エンドゲームでいったん区切りを迎えたアベンジャーズ、これからは観る側もマルチバースに対応していかねばならんな、という思いを新たにしました。
さて、トム・ホランドがスパイダーマンを演じる人気シリーズも今回が最後と言われております。
公開になったとたん、すごかった!マジ感動!どういうところがって言えないけど!!という映画ファンの声を数々目にしたので、今までトムホのシリーズは劇場で観ていなかったけど、公開早々に行ってまいりました。いや~、行っといて良かったですよほんと。
前作「ファーフロムホーム」でその正体が全世界にバレてしまったスパイダーマン。
そう言われると、正体を隠してヒーローをやってるのはアベンジャーズの中で彼だけなんですよな。
で、普通の高校生として暮らしていくのが難しくなりドクターストレンジに頼んだところ、時空がゆがんでしまって、別次元の世界からヴィランたちが大集合してしまった!スパイディピンチ!というストーリー。
常々強いんだかどうなんだか、はなはだ不安定な印象のドクターストレンジですが、やっぱりそうだよね、こういう失敗するよね、という展開で笑ってしまった。でもワタシはそういう彼が大好きです。
そうして、トムホ以前の作品に登場していたヴィランたちが現れ、大乱闘を繰り広げるのだけど、トムホを見てお前スパイダーマンちゃう!となったりしつつも、ヴィランたちがもともと普通の人間だったことをふまえ、その原因を取り除けば邪悪な要素が無くなるのではないか試してみるとゆー意外な展開もありつつ、ヴィランたちがやってくるなら、それぞれの世界からスパイダーマンがやってきてもおかしくないのでは…ってキタキタキター!!という超胸アツなクライマックスが用意されておりました。
いやーもうね、平成ライダー大集合みたいな感じですよね。
特にアメイジングシリーズが大好きなワタシとしては、高いところから落ちるMJをアンドリュー・ガーフィールドが助けるくだりとかもう…涙でにじんでよくみえなかったっすよ…
そしてこの世界を元に戻すため、トムホスパイダーマンがくだした決断は、ここまでシリーズ最も明るくて楽しかったスパイダーマンの、もっとも切ないエンディングとなったのでした…これまた予想外でしたわほんとに…
こりゃーこれからもアベンジャーズから目が離せませんね。
ところで主演のトムホランドとMJのゼンデイヤちゃんはかねてより恋人だと報じられていましたが、いよいよイギリスで一緒に生活を始めたとのことで、作品では描かれることのなかった2人の幸せそうな姿が見たいな!!と思う今日この頃です。
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牛首村<2022>
http://hobomovie.exblog.jp/29111543/
2022-03-06T14:37:00+09:00
2022-03-06T14:37:58+09:00
2022-03-06T14:37:58+09:00
hobomovie
日本映画
ワタシがホームと思っているのは富山県と大阪府ですが、富山では学生時代~社会人初期を過ごしたし、家族も友達もいるし、常に気に掛ける場所です。富山ロケーションオフィスが優秀なようで、近年は富山でロケが行われる作品が定期的に公開になっておりますが、今回は実際に富山にある心霊スポットが舞台になっているというではありませんか。ということで、もともとホラー映画がそんなに好きな方ではなく、この「村」シリーズも今まで見たことがなかったのだけど、勇気を振り絞って劇場へでかけてみました。郷土愛。
しかしパンフレットは呪われそうだから買えなかった。
海外の怖い映画はちょこちょこみたりしますけど(でもホラーはそうでもないかも)、やっぱりあと引いて怖いのはジャパニーズホラーだと思ってるんですけどどうでしょうか。とりあえず今までみた映画で一番怖かったのは「リング」です。
東京に住む女子高生が、ネットにあがっている心霊動画に自分とそっくりな女の子が映っているのを見つけ、富山県にあるその場所へ行ってみるというストーリー。
いやもうねー、そういうの確かめに行くとだいたい良くないことが起こるよねー。
んでまぁ次から次へと怖いことが起こるのですが、舞台となる坪野鉱泉は実在の心霊スポットで、そこで行方不明になった女性が富山湾から車ごとみつかるといったことが本当に起こっているし、本当にそこでロケしているのでとてもリアリティがある。
そしてさらに、富山~石川県境に実在する牛首トンネルというのはワタシの地元で、以前からまぁまぁ怖い話もあったりするもんで、主人公たちが坪野鉱泉へ向かう途中トンネルがあって、真ん中に仏像があってね…というくだりではキタキタキター!となりました。
さらに蜃気楼や雨晴海岸といった富山県アイテムも網羅され、最後に坪野鉱泉からスタートして富山湾が見えてくる映像(撮影中にドローンが飛ばない謎のトラブルがあったそうだけど)が美しく、ありがたくない取り上げられ方ではあるかもしれないけど、これはこれでよくまとまっていたんではないかと拍手モノでした。
そんな訳でジャパニーズホラーを本気で観たのは久しぶりでしたが、今や心霊動画も、素人がスマホで撮った動画をネット配信する時代なんですねぇ~。
主人公が1人で部屋にいて、不穏な空気の中突然スマホがしゃべりだすという演出も、スマホの無機質な声もあいまってなかなか怖くて、もはや呪いのビデオではないという時の流れを感じました。
あ、主人公主人公言うてますが木村拓哉の次女であるkokiが映画初出演で初主演ということでした。そんな記念すべき作品がコレで良いのか。と思わなくもないですが、なかなかのお芝居で良かったです。
しかしまーお父さんにそっくりなので、終始キムタクのことは思い出しちゃうんですけどね。
ワタシお気に入りの萩原利久くんも頑張ってたし、田中直樹や堀内敬子、はたまた麿赤児が出てきたのにはびっくりでしたが、俳優さんはみんな良かった。
「リング」で言うなら貞子的な役どころの芋生悠さんは初めてみましたが、いや~怖かったですね。なにより彼女が一番怖かったですね。
監督が「呪怨」の人だからあの作品でおなじみの女優さんもちらっと出ていたようなのですが、全然気がづきませんでした。
「村」シリーズ全部に登場しているというアッキーナというキャラもあり、シリーズものとしては面白い展開になっているのではないかと。
まぁ他のはみることも無いと思いますが…
<おまけ>
丸の内TOEIという映画館には初めて行きましたが、昔ながらの、という雰囲気が作品に合っていて良かったです。
使われてないけど2階席もあるみたい。ポスター展やってました。
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チック、チック…ブーン!<2021>
http://hobomovie.exblog.jp/29058081/
2022-01-15T22:12:00+09:00
2022-01-15T22:14:34+09:00
2022-01-15T22:12:13+09:00
hobomovie
外国映画
以前から大好きなアンドリュー・ガーフィールドですが、なんとこのミュージカル映画でゴールデングローブ賞を受賞ですよ!やー、めでたい。
この作品を観るまで彼が歌がうまいとは全然思ってなかったんですが、なかなかやりますなぁ。
「レント」というヒットミュージカルを産みだした実在の人物、ジョナサン・ラーソンの自伝的ミュージカルの映画化、大大大成功でしたね!
30歳を目前に控え、ダイナーでアルバイトしながらミュージカル作曲家を目指してニューヨークで暮らすジョナサンの物語。
自分の才能だけが頼りの不安定な毎日、新作を一から創作するプレッシャー、ガールフレンドや友人との関係など、様々な出来事に苦しみながらもやはりミュージカルが好きで、自分の世界を表現しようとする彼を全力で応援したくなる作品でした。
ストーリーと楽曲を一度に作る作家が普通にわんさかいるのはさすがアメリカ、というところで、それが上演されるかどうか劇場関係者に披露するワークショップを開催するなんていうシステムも、初めて知りました。
ちなみにそのワークショップのメンバーに「ハイスクールミュージカル」でおなじみのバネッサ・ハジェンスがいて嬉しかった。相変わらず素敵な歌声でした。
様々な出来事を経て、最終的にそういった思いや葛藤すべてを楽曲にのせ、まとまったのがこの「チック、チック…ブーン!」という作品になると!!ファンタスティック!!!
とにかく、ジョナサンが夜の公園で自分の思いを熱唱するシーンがワタシ的クライマックスでして、久々に劇場で号泣レベルで泣いてしまいました。
本当によくできた作品だったと思う。元のミュージカルがいいからですねぇ。
「レント」はイディナ・メンゼルが出ているとうこともあって映画版をみたことありますけど、それほど印象的ではなかったというのが正直なところでして、まさかジョナサン本人が若くして亡くなっているということも知らず、なんてドラマチックなんだい…もっと色々作品作りたかっただろうなぁ…ととぼとぼ劇場を後にしたのでした。
ところでこの映画はNetfflix作品でして、配信で公開されつつも劇場公開されたというものでした。
だもんでパンフレットは無いのが残念なところです。まぁ最近はそうでなくてもパンフレット製作されない作品もありますけどね…
ともかく、劇場で観られて良かったです。(ちなみにワタシはアマプラとディズニープラスで手一杯なので、今のところその他のサービスに手は出さないつもり)
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ラストナイト・イン・ソーホー<2021>
http://hobomovie.exblog.jp/29027399/
2021-12-20T22:06:00+09:00
2021-12-21T22:25:15+09:00
2021-12-20T22:06:07+09:00
hobomovie
外国映画
今をときめくトーマシン・マッケンジーちゃんとアニヤ・テイラー・ジョイちゃんが2トップを飾るこの作品、「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督ということもあって楽しみにしておりました。
この2人、最初は役が逆だったのを交代したというエピソードもあり、「ガラスの仮面」好きとしては「ふたりの王女」みたいでおもしろ~い!とも思ってました。
結論から言うとすごくちゃんとしたホラーサスペンスだったので、なんかこうビジュアル系?アート系?どっちかっていうと女性向け?みたいなイメージじゃなく、ラストは絶対内緒ですよ的なシャマラン系宣伝をした方がウケたんじゃないかと思う。(2トップもそれぞれ「オールド」、「スプリット」と「ミスター・ガラス」に出演しておりますしね)
それくらい、予想外にしっかりしたストーリーでした。
田舎町からロンドンへ服飾を学ぶため出てきたエリー(トーマシン)は、下宿先の屋根裏部屋で、60年代にタイムスリップする不思議な夢を見る。
そこで生きるサンディ(アニヤ)は歌手を夢見てロンドンへやってきたのだが、仕事を得たクラブではストリップショーの脇役しか与えられず、さらに上客に体を売ることを強要される。
夢を見失い心身ともにボロボロになっていくサンディの影響でエリーも現実と夢の境が曖昧になっていくのだが…というストーリー。
これは「ブラックスワン」みたいな感じで、どこまでが現実でどこまでが幻想なのかわからない世界を主人公と一緒に体験する、しんどいやつやな~と思いながらも、2人がどうなってしまうのか目が離せない展開でした。
どんどん壊れていくエリーが、いつか自分や他人を傷つけたり、事故にあったりするのではないかとハラハラしつつもこのままよくわからない感じでいくのかなーなんて思ってたら、ある意味予想外の展開が待っていて、ちゃんとオチがあるストーリーでした。
エリーは死んだお母さんが見えるという設定なのですが、これなんか意味あったんかな?と思ってたら、これも最後でしっかり回収されてました。あっぱれ。
冒頭で「ビジュアル系的?」と言いましたけど、夢か現かといった世界のCGがすごくキレイに描かれてたし、衣装も素敵だし、映像全般がみごたえあって良かったです。「ベイビー・ドライバー」でも音楽が印象的でしたけど、今回は60年代と現代を行き来する中で重要な役割を果たしてました。とりあえず「ダウンタウン」が頭から離れませんねぇ。
追記:エドガー・ライト監督いわく、エリーとサンディが鏡越しにリンクするようなシーンはCG使ってないんですと!こりゃびっくりだ!
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ほんとうのピノッキオ<2021>
http://hobomovie.exblog.jp/28971306/
2021-11-21T23:01:00+09:00
2021-11-22T19:41:24+09:00
2021-11-21T23:01:39+09:00
hobomovie
外国映画
ディズニーランドに、ピノキオ・操り人形バージョンのグッズがあるんですよ~。
アリスが一番好きですけど、ピノキオも結構好きなワタシ、これをつけてごきげんで歩いていたら、ピノキオ一座はもちろん、クリッターカントリーで出会ったとんすけにもいじってもらって楽しかったもんでした。
さて、本場イタリアで2019年に製作されたこの作品は「ほんとうの」と付けたくなるのも納得の、正調・ピノーキオの物語でした。
タイトルは「ピノッキオ」と表記されてるけど、ピノーキオと伸ばしてアクセントを「ノ」に置いて言ったほうがイタリア語っぽくなりますよな。
さて、物語はゼペットじいさんと呼ぶには少々若めなゼペットおじさんがピノキオを作るところからスタート。
ゼペットおじさんは「ライフイズビューティフル」のロベルト・ベニーニでした。これはのっけから名作の予感です。
そうして生まれたピノキオを筆頭にコオロギ、妖精、カタツムリ、ネコにキツネと、特殊メイクがめちゃめちゃよくできていて、実に面白かったです。
ワタシはよくできたストーリーと同じくらいに美しい映像の映画が大好きですが、これはかなり好きな路線の作品でした。
さらっと出てきただけでしたけど、妖精のところにいる御者が一番気に入りました。犬…なのかな?
ディズニー映画は良くも悪くもディズニー色にしちゃうので、人魚姫も泡にならないくらいのもんですが、この作品とはどれくらい違うのかな?というところですが。
ストーリーはほぼ記憶にあるピノキオのお話どおりではあるのですが、とりあえずピノキオ自身がまぁまぁ悪いですね。生まれたばかりだからしょうがないんだけど、有名な嘘をつくと鼻が伸びるくだり以外でも、窮地に陥るのはだいたいピノキオが悪い。
周りの人たち(あんまり人じゃないけど)も、本当に悪かったのはこどもの国のおじさんくらいで、他は心から悪いばっかりじゃないというか、むしろいい人だったりするもんで。
ということで、あ~あ、ピノキオってばよ~という展開になるのだけど、様々な困難を乗り越えた結果ゼペットおじさんとの再会、そしてエンディングには若干泣けました。あら不思議。さすがイタリア映画です。
ということでこの作品、ほんとうにほんとうのピノーキオ、でした。
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オールド<2021>
http://hobomovie.exblog.jp/28919377/
2021-10-13T22:02:00+09:00
2021-10-14T12:13:24+09:00
2021-10-13T22:02:04+09:00
hobomovie
外国映画
いつまでたっても「シックスセンス」の、と言われ続けるMナイトシャマラン監督。まー確かに大ヒットしましたし、よくできてたし、シャマラン作品みたことないって人がいたら勧めるのはコレではありますけども。その後の低迷期ではワタシもちょっと離れてしまいましたが、「ヴィジット」あたりからどうやら復活のきざしということでチェックし始めて、「スプリット」「ミスターガラス」と楽しんでまいりました。
ま、「楽しんで」という内容ではないんですけどね~。サスペンスというかスリラーですかね、このジャンルでは独自の世界を展開されております。
監督本人がどこかに必ず登場するとか、舞台がフィラデルフィアとか、そういうこだわりも結構好きだったりする。しかし今回はコロナ禍でありながらもドミニカ共和国でのロケを敢行したようで、いつもと違った雰囲気の作品となっておりました。監督はちゃんと出てきてましたけど。
バカンスに訪れたリゾートホテルで、プライベートビーチに案内された家族。何組かの滞在客で楽しく過ごしていたのだが、徐々に何かがおかしいことに気づく。子供たちがどんどん成長していき、大人たちは急激に老いていく。ビーチからはどうやっても離れられない。はてさて…
というストーリーはあらかじめ知っていたんですが、やっぱりこういう作品は余計な情報を入れずにいちはやく劇場へ駆けつけるのがヨロシイですな。
だもんで、お父さんがガエル・ガルシア・ベルナルだったことも、成長したお姉ちゃんが「ジョジョ・ラビット」に出てたトーマシン・マッケンジーだったことも後から知ったくらいのもんでした。成長した弟がアレックス・ウルフになった時には「へレディタリー」の悪夢がよみがえりました…
原作はグラフィックノベル(マンガ)だそうで、もっと謎めいたストーリーになっているとか。
それはそれでアリだと思うけど、どうしてもオチを求められるシャマラン監督、今回はオチというより答えを用意しましたって感じですかねー。ワタシは結構面白かったと思うけど、ちょっと説明的すぎたかな?という気もする。
あとまぁだいたいみんな死んでいくんですけど、いやそんなに死に方のバリエーション作ってくれんでもいいけどー!という展開ではあったかなぁ。特に「マッドマックス」で美しいワイブス達の1人だったとゆーアビー・リーは強烈だったので、主人公夫妻の悲しくもうつくしい最期で記憶を上書きしときたいと思います。
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シャン・チー テン・リングスの伝説<2021>
http://hobomovie.exblog.jp/28873753/
2021-09-19T21:06:00+09:00
2021-09-19T21:06:45+09:00
2021-09-19T21:06:45+09:00
hobomovie
外国映画
世の映画好きのみなさまはどれくらい体験されているんでしょうか、4DX。ワタシは興味ありつつも、座席が揺れたりなんだりしたらストーリーが全然入ってこないんじゃないかと思って二の足を踏んでたんですが。
このたび、ちょうどいい時間にあった+ストーリーとかそんなに考えなくて良さそう+捻挫しちゃったけど頑張れオレ!という条件が整いまして、行ってまいりました~池袋のサンシャインシネマへ。
あ、通っている整骨院が池袋という条件もありましたな。
さて、みんな大好きマーベルヒーローにルーツが中国の人もいるというのは、この作品で初めて知ったくらいのもんでしたが、パンフを見るとまんまブルース・リー、新しめのだとストリートファイターって感じです。
もちろん原作通りではなく色々アップデートされて、ニューヒーロー誕生物語として楽しめました。
え?ストーリー?それはもうだいたい想像通りですよ。予想外に魔法動物(じゃないけど)がたくさん出てきたのが気に入りました。
途中ウォンが出てきたので「ドクターストレンジ」とのつながりがありそうなのも要チェックですわ。
初4DXの感想としましては、アクションやカーチェイスのたびに椅子が揺れるのはもちろん、座席や背もたれがマッサージ機のようにポコポコ押される刺激もあり、風は吹くわフラッシュは光るわ水しぶきはかかるわ、2時間のアトラクションって感じで楽しかったです。
かれこれ1年以上見続けている「007ノータイムトゥダイ」の予告編は4DX専用のものが流れて、数々の見慣れたシーンで椅子が揺れまくりました。
ここにきて新しいバージョンの予告編が見られて良かったです。
本編は意外と水関連の表現が多かったので、トータル小雨に合ったくらい濡れて笑えました。
ちなみに手元には水オフスイッチがあるし、ロッカーに荷物を預けることも可能なので今後のご参考まで。
今回は3Dではなかったんですが、それを除けばUSJの4Dシアターが近い感じでした。特にシュレックの方。
あれを2時間、乗り物酔いする人は無理かもですね。
シャン・チーの父役でトニー・レオンが出ていて、久しぶりに観たけど相変わらず渋くてかっこいいですね~。
「非情城市」「恋する惑星」「HERO」「ラスト、コーション」などなど観ましたけど、あんまり変わらないですよなぁ。若いころから渋すぎたんかな?
しかし彼とめちゃ美人のお母さん(ファラ・チャン)から生まれたシャン・チー…もうちょっとどっちかに似てかっこ良くても…モゴモゴ。
とりあえず新たなフェーズに入ったアベンジャーズ、また数年後にはアッセンブルがかかるかもしれませんので、乗り遅れないようにしたいものです。
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プロミシング・ヤング・ウーマン<2021>
http://hobomovie.exblog.jp/28819391/
2021-08-15T17:46:00+09:00
2021-08-15T17:46:45+09:00
2021-08-15T17:46:45+09:00
hobomovie
外国映画
最近東京で電車内の女性へ無差別に危害を加える事件が起こり、この作品を重ね合わせずにはいられませんでした。そんなアタマおかしい犯人ほどではないにしても、女性はどうやっても、差別され、軽んじられることが多いというのは今この時代でも残っているもんで。
差別や偏見はそれに限ったことではないし、それだけを声高にアピールしているわけではないのに、ずしりと心に残る作品でした。
キャリー・マリガンは「わたしをはなさないで」や「華麗なるギャツビー」「ドライブ」なんかでみていて、どっちかってーと周りで色んな出来事が起こる中、本人は目立った行動もせず見守っている感じが多いような。
はかなげな雰囲気でありながら、自らの運命をしっかり受け入れているような強さもあって、印象に残る俳優さんです。主演映画は初めて観ましたが、間違いなく彼女の代表作となる作品でしょう。
主人公のキャシーは1人で夜な夜なクラブへ出かけ、前後不覚になるくらい泥酔する…ように見せかけて、実際はそんな彼女に目をつけてお持ち帰りした男性をこらしめ、手帳にその記録を残している。…となると、例えばタランティーノ作品のように悪者を暴力でやっつける的なのを想像するし、「ドラゴンタトゥーの女」のように徹底的に復讐するのもアリかと覚悟しながら観ていたけど、実際はそこまで暴力的な表現もなかったりして、キャシーがなぜそんな生活をしているのか、というところが最も重要なんでした。
キャシーはどうやら大切な人を失い、生きているのがやっとという状況がわかってくるのだけど、クラブでの行動は自分にも危険があるし、なんでそこまでするのかなぁと思わなくもない。それだけ彼女の悲しみが深いということなんだけど…
色々ありつつも、キャシーなりに前向きに生きていこうとしているのか…?と思わせておきながらの怒涛のエンディングで、呆然とエンドクレジットを眺めて終了でした。あっけにとられて涙も出ないくらい。観た人としか語り合えないのが残念です。
キャシーの母親の趣味が投影された自宅のインテリアやキャシーのファッション、働いているカフェの雰囲気などビジュアルはポップな仕上がりになっているところも、この作品のテーマを際立たせていて面白かった。
ほんと、すごい作品でした。
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コンテイジョン<2011>
http://hobomovie.exblog.jp/28752126/
2021-08-01T23:34:00+09:00
2021-08-01T23:34:57+09:00
2021-08-01T23:34:57+09:00
hobomovie
外国映画
このご時世を予言しているかのような作品があるということで、再び注目を集めている作品。アマプラにあったので見てみました。2011年というと日本は震災があった年で、自分自身あまりシリアスな作品は観なかったから全然記憶に無いんですが、公開当時はどういう受け入れ方をされてた作品だったんでしょうねぇ。
世界的パンデミックを描いた社会派のソダーバーグ監督作品、誰もが今の社会や自分たちの生活と重ね合わせずにはいられない内容でございました。
感染の始まりは、香港から。これも今となってはすごい設定だなと思うんですけど、出張に来ていたベス(グィネス・パルトロウ)がアメリカに持ち帰り、同時期に世界各地でも感染が広がっていく。
ベスの夫ミッチにマット・デイモン、WHO職員レオノーラにマリオン・コティヤール、CDCのドクターチーヴァーにローレンス・フィッシュバーン、エリンにケイト・ウィンスレット、陰謀論を拡散するブロガーアランにジュード・ロウとそうそうたる顔ぶれで、それぞれがパンデミックに直面する状況を同時進行で描いていて面白かったです。こういうのも群像劇というんでしょうか。
未知のウイルスに直面して混乱する国家、市民はウイルスの恐怖や政府からの圧力から緊張状態が続き、暴動や買い占めに走る。
まさに今やんけ~という状況で、レンギョウという薬草が効くらしいとなれば薬局で奪い合いが起こる始末、ほんと笑えないシチュエーションでした。
群像劇だからそれぞれのストーリーが淡々と描かれるのはいいと思うんですけど、それぞれのエピソードが中途半端というか、「…で?」という展開ばかりで、全体的にはちょっと消化不良だったかなーと思います。
ほぼ第一感染者であるベスのことをもっと掘り下げるのかと思いきやそうでもなく(感染源は…まぁだいたいそんなことだろうと思ってましたよ)、ベスの不倫相手に至っては顔も出てこず、チーヴァーのジレンマは若干とりあげられたけどもっと奥深いと思うし、レオノーラの誘拐事件からの展開も肩透かしで、エリンが一番頑張ってたけどあっけなかったし、アランは社会派なんだか陰謀論者なんだかはっきりしなかったし、よく知らない女優さんやったけどワクチン開発は基本あんた1人なんかい!にしてはスピーディーやったな!という感じだし、色々もったいない作品だったなぁと思いました。
セリフに音楽がかぶせられてるシーンも多くて、演出の意図がよくわからんかったです。こんだけのキャストが揃ってないとむしろ退屈だったかもしれないですねぇ。今、この状況だからこそ!興味を持って見られる作品かも。
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マロナの幻想的な物語り<2019>
http://hobomovie.exblog.jp/28729974/
2021-07-19T22:30:00+09:00
2021-07-19T22:30:11+09:00
2021-07-19T22:30:11+09:00
hobomovie
外国映画
国立映画アーカイブなんてところがあるなんて、全然知らなかったんですよ。いや~、さすが東京ですね。
ワタシの映画好きの所以であるうちの母親が新聞で見たらしく、そこで雑誌SCREENの展覧会やってるよ、と教えてくれたので行ってみることにしました。
ちょうどホールではEUフィルムデーズというイベントをやっていて、520円で作品が観られるのでチケットを事前に買って出かけてみました。
ルーマニア、フランス、ベルギー合作のアニメ映画で、9匹目に生まれたからナインと呼ばれていた子犬が父親犬の家にもらわれて捨てられ、曲芸師に拾われ、また他の人のもとへ…というと「僕のワンダフルライフ」的な感じで、この作品もナインと呼ばれるメスの子犬目線で描かれているから似てるっちゃ似てるんですけど、ちょっとアートっぽいアニメですごく面白い作品になってました。
すべてナインが見ている風景のように描かれるので、最初は街も人間もみんな抽象的で、なんでこんな子どもの落書きみたいなんやろうと不思議に思ったけど、ナインが子どもだからなんですよね。
その後飼い主が変わり呼ばれる名前が変わり、ナインが成長していくにつれて物の見方が変化していくので人間や景色の描かれ方も変わっていくという。
すごく素敵な作品でした。
ハンガリーのアニメ映画なんて初めてだから!とちょっと身構えてたけど純粋に楽しめる作品で、全編フランス語やったし舞台もパリっぽかったからおフランスな感じではありましたな。
涙ぐんでる人もいたりして、犬好きにはちょっと悲しいラストではありました…
常設展は日本映画の歴史がなかなか面白かったし、SCREEN展はもちろん見ごたえ抜群でした。
一番よく読んでた中高生の頃は高くてあまり買えないので図書館で借りてちょっと古いのとか読んでたな~とか色々思い出しました。確かシネマティーンというちょっとお安めな雑誌があったから、それをよく買ってたなぁ~
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