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エンダーのゲーム<2013>

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1977年に発表されたSF小説「エンダーのゲーム」が30年以上の時を経て実写映画化。
はっきり言ってこの小説のことは知らなかったんですが、もともとSFは好きだし、ハリソン君も出てるしってことで観に行ってみました。

近未来、異星人の侵略から地球を守るため戦うといったストーリーはまぁよくあるパターンなんですが、その戦いの中心となるのが世界中から集められたエリート少年少女という点が、この作品がユニークなところ。
子ども達を戦争に利用するということで批判的な意見もあるようですが、この作品の中の世界では「大人より子どもの方が優秀だから」という、実にシンプルかつ強力な理由で全てが進んでいきます。
未来の子どもは生まれた時からバーチャルゲームに接しており、情報処理能力・判断力・反射が大人よりも格段に優れているという設定なのです。
いやー、これはちょっと単なるSFとしてすまされない気分になりますね。実際デジタルネイティブ世代は生まれた時から大容量の情報に接しているので、やはり脳の発達具合などがそれまで世代とは違うんじゃないかと思うんですよ。
ま、そのぶん視力はぐんと低くなるんですけどね…SF世界ならレーシック技術も進歩してるか…

エンダー少年はエリート集団の中でも特に才能があるため上官に認められるのですが、かつてリタイヤした兄や姉との確執、ライバル達のねたみ、信頼できる仲間との出会いと、様々な出来事がおとずれます。
原作のエピソードをかなりばっさり省いたそうなのですが、それでも単なるエイリアンとの戦いものでは片づけられない、奥が深いストーリーで面白かったです。
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エンダー少年を演じていたのはエイサ・バターフィールドというイギリス人俳優なのですが、「ヒューゴの不思議な発明」をわりと最近レンタルしてみたので、あまりに成長していて同じ人と気づきませんでしたよ。
ぜひ、この繊細な雰囲気を持ったまま成長していただきたい。
ちなみに「ヒューゴ」でパパ・ジョルジュを演じていたベン・キングズレーも重要な役どころで出演しております。

エンダーを見出すグラッフ大佐役がハリソン・フォードだったのですが、やはり彼のような大御所がいると作品が締まりますな。
かつては主役を張りまくってたハリソン君、最近は脇役でもなかなかいい味出してます。
関係ないですが、最近テレビでみた「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」(このタイトルはいかがなものか…)は良かったですねぇ。「カウボーイ&エイリアン」よりはだいぶ良かったですねぇ。

by hobomovie | 2014-03-02 20:31 | 外国映画 | Comments(0)