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リトル・ヴォイス<1998>

リトル・ヴォイス<1998>_d0088211_9183097.jpg90年代は「ブラス!」「トレインスポッティング」「フルモンティ」「ロックストック」などのヒットで、イギリス映画がすごく元気でした。
一時期のフランス映画にやたらジェラール・ドパルドューが出ていたように、この頃のイギリス映画はユアン・マクレガーの出演率が高いですね。この作品にも、主人公の相手役で出演しています。

ストーリーは、父親の死以来心を閉ざした少女エルヴィーは、部屋にこもって父が残したレコードを聴き、歌うことを唯一の楽しみとしていた。ある日、母親の恋人が彼女の才能に目をつけ、歌手として舞台に立たせることをもくろむのだが…という、ストーリー自体はこれといって目新しさはないものの、この映画のすごいところはやはり、主演のジェイン・ホロックス。
そもそも、彼女のジュディ・ガーランドやマリリン・モンローの歌まねにほれ込んだ作家が、彼女のために書き下ろした舞台作品の映画化だそうで、ライブシーンは圧巻でした。
舞台で主演→そのまま主演で映画化っていうのも、なかなか珍しいパターンではないでしょうか。他には「ヘドウィッグ」くらいしか思いつきません。

こんなに魅力たっぷりな作品ですが、日本ではいまいちパッとしなかったような記憶が。上映されていたのも、小さーい劇場でした。他のイギリス映画にくらべると少々地味でしたかね~。

監督は「ブラス!」のマーク・ハーマン。観たいなぁと思いながら逃している「縞模様のパジャマの少年」も彼の作品でした。早く観なくては。

by hobomovie | 2010-07-24 09:23 | 外国映画 | Comments(0)