2021年4月から2023年3月まで仕事で東京へ行っておりましたが、無事に大阪へ戻ってまいりました~。
環境が大きく変わった上にコロナの影響でたいへんなことも色々あったけど、振り返ってみると貴重な経験ができて良かったなぁと思う2年間でした。出会えたみなさんに感謝です。
さて、東京にいる間に行ってみたいところは数々あって、結局行けなかったところも数々あれど、埼玉県飯能市にあるムーミンバレーパークは今後なかなか行く機会も無いであろうということで2月に行ってきました。
関東在住の友人夫妻と最寄り駅で待ち合わせて、車で連れて行ってもらえたのでありがたかったです。新宿から西武線で終点の飯能駅までかなり乗りごたえがあり、通常だとそっからバスという感じです。
ちなみに帰りはちょうど特急秩父が来たので乗ってみて、かっこいい車両を体験できました。
その後、リリー・コリンズが同じくムーミンバレーパークへ行って特急に乗っている写真をインスタにあげてました。マニアックなところ来るねぇ。
そうやってたどりついたムーミンバレーパークは、湖のほとりにあるアウトドアスポットの一部がテーマパークとなっている、自然たっぷりのところでした。
とにかくお天気が良くてなによりでした。雨だとあんまり楽しめない施設かも。
そんなわけで本来なら閑散期なのだろうけど、人が少ないのを逆手にとって愛犬と一緒に楽しめるイベント期間を設けていて、犬と一緒に来ているお客さんがたくさんいました。
屋内型のアトラクション(というほどのものでもないか)やキャラクターとの写真撮影ではわんちゃんOKの時間帯があったり、カフェの屋外スペースはわんちゃんOKだったり、徹底されてて感心しました。
色んな写真スポットには、わんちゃんが乗る用の台も設けてあったりして、愛犬家にはうれしいサービスですよな。
ムーミンの作品については、昔のアニメがぼんやり記憶にあるかな~くらいだったのですが、屋内展示が結構しっかりした内容だったので楽しめました。
あらためて作者のトーベ・ヤンソンや原作についてはほとんど知識がないなぁと実感したので、ちゃんと読んでみなきゃと思った次第です。
細かいキャラクターの解説を色々読んでみると、なかなか闇を抱えたキャラクターが多くて、ムーミン一家と関わることで自分をみつめなおすような展開がとても興味深い。
自分とは何かを考えすぎるあまり姿が見えなくなってしまった女の子は特にすごくて、キャラクター紹介ではただの真っ白な紙が展示されてました。衝撃です。
そういえば映画「トーベ」(2021)は気になりつつも劇場で観損ねたので、アマプラで見てみました。
ムーミンの原作者というのは彼女の人生においてほんの一部分で、映画の中でもそれほど大きくは取り上げられず、それよりも彼女の人となりや恋愛経験にスポットを当てたような作品でした。
実際、ムーミンの連載漫画は早々に弟へ任せてしまっていたようですね。
芸術一家に生まれ、自分を認めてくれない父親との関係に悩んでいたのも印象に残りました。
第二次世界大戦末期から、女性が独立して生きていくのは彼女のように才能あふれる人でも難しかったんだなぁと思いましたが、才能あふれる人だから余計にしんどかった、という面もあるかな。
過剰な演出がないのがヨーロッパ映画だなぁという雰囲気で、淡々と彼女の人生を切り抜いたいい作品だったと思います。