タグ:2017年 ( 15 ) タグの人気記事

ゴッホ 最期の手紙<2017>

d0088211_21582038.jpg

日本人が大好きな画家のひとりである、ゴッホ。
もちろんワタシもヒマワリの絵を始めとしていくつかの作品を知っているけど、暗~い絵も多いし、自分で耳を切り落としたり最終的には自殺だったような記憶もあったし、かなり不幸な人生をおくって人だったよなぁという印象でした。

オランダで生まれたゴッホは牧師や画商などを経て27歳で画家をめざし、37歳でなくなるまで10年という短い活動期間でした。
パリへ移り住んだあとアルルで芸術家たちの共同体を作ろうとするも失敗、精神を病んで自分の耳を切り落としたという有名なエピソードはこの頃。
その後サン・レミで療養したのちオーヴェール・シュル・オワーズで数か月すごすうちに亡くなります。

映画はゴッホの死後、友人だった郵便配達夫ジョゼフが息子アルマンに一通の手紙を託すところから始まります。
それはゴッホが生前弟に宛てて書いた手紙で、それを届けるためアルマンはゴッホの人生をたどることになります。

もともとゴッホの人生そのものがドラマチックなところにもってきて、現在と過去が交錯するストーリー展開に思いきりひきこまれましたね。

そしてそして、この映画の最大の魅力は125名の画家がゴッホのタッチをまねて描いた62450枚の絵と、実際に俳優が演じた映像を融合させているところ!
ゴッホの数々の作品が動き出したように作られていて、本当になにをどうやってるんだかわけがわからなくなってしまう状況でした。まーじーでースバラシイ映像です。いったいどれほどの時間がかかったんでしょうねぇ。

映画を観続けていると、ゴッホが見ていたのはこんな世界だったのかと実感すると同時に、それはどれだけつらいことだったかと思うわけです。
もっとお金に余裕があったら、アルルでの共同生活がうまくいってたら、精神疾患がなかったら、彼はもっと長生きしてたくさんの作品を生み出していたのでは?そのぶん、生み出されなかった作品もあったかもしれないけど。

ゴッホは自殺したというのが定説のようですが、その死に不明な点が多いというのはこの映画で初めて知りました。うーん、謎ですなぁ。

映画がすばらしかったので、京都へやってきたゴッホ展も見に行ってきました。

d0088211_22034508.jpg


ゴッホが愛した浮世絵と関連づけた展示では、彼がアルルを日本のように素晴らしいところだと感じていたところに切なくなりました。
展覧会の最後にあった「ポプラ林の中の二人」は亡くなった年にかかれた作品で、ワタシは初めてみた作品だったけど(ていうか日本初公開だった)映画から始まったワタシなりのゴッホの旅で一番印象深い絵になりました。

d0088211_22040780.jpg

[PR]

by hobomovie | 2018-02-12 22:07 | 外国映画 | Comments(0)

スター・ウォーズ 最後のジェダイ<2017>

d0088211_22365702.jpg

スターウォーズ エピソード7~9のうち、真ん中の「8」がやってきました。間に「ローグ・ワン」をはさみつつ。
スピンオフ的には、ハリソン・フォードが演じたハン・ソロの若い頃のエピソードがこれから映画化されるらしく、スターウォーズも次の「9」で終わっちゃうのかぁとさみしく感じていた者にはこれまた楽しみでございます。

さて今回は、フォースの力を秘めた少女レイがルーク・スカイウォーカーに出会い、様々な出来事を経て成長していくという、かつてルークが歩んだ道を追っているような展開です。
ハン・ソロとレイア姫の息子カイロ・レンはダークサイドにおちたもののレイとの出会いによって迷いが生じ、これまたかつてダース・ベイダーが歩んだ道のよう。
結局のところ、強大な力を得た主人公が成長していくさまと、その力をどのように使うのか、良い方向なのか悪い方向なのか。でもその「良い」「悪い」は誰が決めたことなのか。そういったテーマが繰り返されるのがスターウォーズなのでございます。

ルークがなかなかレイにジェダイとしての訓練をしてくれなかったくだりも、ルークの師匠であるヨーダも最初そうだったなぁと懐かしく思い出しておりました。歴史は繰り返すのじゃ。

フォースの力は親から受け継ぐDNAのような要素もあるようなので、レイの出生が気になるところですが今回も謎のままでしたね。ルークの子どもかと思ったんだけどなぁ。思えば後のダースベイダーであるアナキン少年の父はどんな人物なのかってのもエピソード1では特に明かされなかったし、これはこのままいくんでしょうかね。それとも「9」で明らかになるのか。

レジスタンスの整備士役でアジア系の女性が登場したんですが、まぁ~これが天童よしみって感じのお方でして。親近感があっていいっちゃいいんだけど、もうちょっとこう…かっこいい人にしてほしかった気もする。

ベニチオ・デル・トロが出るらしいという噂を聞いていたので楽しみにしてましたが、なかなかニクイ役どころでしたね。最後には助けに来てくれると思ってたのに!裏切られたぜ!

今回はTOHOで初めてIMAXで観たんですが、なかなか迫力があって楽しかったです。こういう作品にはもってこいですね。
アベンジャーズの新作予告編がIMAX仕様になっていて、一瞬この映画観に来たんだっけ?と思ってしまうほどのクオリティでした。ドクターストレンジとガーディアンズも加わってくるようで、楽しみです。

[PR]

by hobomovie | 2018-01-27 22:45 | 外国映画 | Comments(0)

ポーランドへいってきました その4

いやはや~うかうかしてたら2017年も暮れておりますよ。
ポーランドへ行ったのが1月だったので、1年近くたってしまいました。

海外旅行へ行くと「食べ物はどうだった?」とよくきかれますが、
ポーランドは食べ物のイメージがわかないからか、特によくきかれた気がします。

ワタシも行ってみるまでどんなもんだか?と思っていたのですが、
結果はどれもおいしかったでーす。
というわけで、食べ物の話を少し。

80年代まで社会主義国だったせいもあってか、いわゆるチェーン店が少なく
ポーランド独自と思われるお店が多くて、おもしろかったです。
ホテル近くのコンビニには毎日お世話になりました。
クラクフのあちこちで見たコンビニでした。セブンイレブンとかは全く無かったような気がするなぁ。
d0088211_09050816.jpg

初日にガイドツアーを申し込んでいた ので、ガイドさんにおすすめのお店を色々きいて、
レストランはだいたいそのお店に行きました。

宿泊したホテルでは地下にレストランがあって、毎朝朝食を食べにおりていました。

d0088211_22411964.jpg

ガイドさんにもポーランドの人はパンとチーズが大好きと聞いていたけど、
ハムソーセージ類も含めすごく種類が多くて、毎朝楽しめました。
何度か買い物に行ったカルフールでも、乳製品の棚がすごく大きかったです。
ワタシ、1週間くらいなら日本食なしでも全然オッケー。

d0088211_22431430.jpg


クラクフはヨーロッパで一番古い大学があるような学生街でもあるので、
セルフサービスのリーズナブルな飲食店がいろいろあって、名物のピエロギを食べに行きました。

d0088211_22240910.jpg

かわいい内装のお店で、店員のお姉さんも花冠かぶったりなんかしてたんだけど、
愛想は全然よくないし、座って他のスタッフの男の子とずっとしゃべってるし、
売り物とおぼしきスープを飲んでるし、日本ではありえないよなーと思いながら見てました。
でも、日本は少しサービス過多な部分もあるし、安いお店ではそれくらいのサービスでも
別にいいよな、と思いながらピエロギをおいしくいただきました。
ピエロギとは水餃子のような食べ物で、具はいろいろです。
ワタシはザワークラウト入りにしました。

d0088211_22284565.jpg

ちなみに翌日行った美術館のカフェでも店員さんはずっとコーヒー飲みながら本を読んでいて、
学生アルバイトならこんなもんでもいいでしょーと改めて思ったのでした。

d0088211_22293380.jpg

ヴァヴェル城近くのちゃんとしたレストランで、ちゃんとしたポーランド料理も食べてみました。

d0088211_22303361.jpg

ザワークラウトのスープと牛肉料理を頼もうと思ったら、今日は鹿肉がおすすめですよ、
と言われたのでそっちにしました。
d0088211_22323764.jpg

どれもうまーい。食器もステキで、デザートも良かったです。
サービスで前菜もつけてくれて、いいお店でございました。

d0088211_22342857.jpg

カジミエシュ地区でランチに入ったレストランは家族で切り盛りしているらしきアットホームなお店で、
内装が赤と白のギンガムチェックをメインにしていて、お父さんと息子さんは白いシャツ、
お母さんと娘さんはボーダーシャツと服もかわいかったです。

d0088211_22374465.jpg
美人の看板娘を激写する勇気のなかったワタシ。

お店で食べる人も多かったけど、持ち帰りのお客さんもひっきりなしに来ていて、
人気のお店でした。

d0088211_22383755.jpg

じゃがいもを揚げたものにビーフストロガノフみたいのをかけたものがものすごくおいしくて、
今すぐまた食べたいくらいです。

てな具合にあれこれおいしいものを食べたので、旅行のあとポーランド料理屋さんってどこかにあるのかなーとネットで調べてみたけど、日本にほとんどないことが判明。残念です。

[PR]

by hobomovie | 2017-12-30 22:54 | 日々のこと | Comments(0)

ダンケルク<2017>


d0088211_23254851.jpg

「インセプション」や「ダークナイト」シリーズなど、毎回印象的な映像世界をみせてくれるクリストファー・ノーランが第二次世界大戦ものを撮るってことで楽しみにしていました。
そういうSFもののイメージが強い監督ですが、実話ベースの作品やいかに。

舞台は1940年。
フランスのダンケルク港に追い詰められ、周りをドイツ軍に取り囲まれた連合軍。浜辺には40万人もの兵士が残されているが、戦車による総攻撃は行われず、空からの攻撃によって多くの死者が出ている。
海からの救出を試みてはいるが、海底が浅いため大型船の乗り入れが困難で、桟橋には乗船を待つ兵士の長い列ができているがそこも攻撃を受けてしまった。なんとか商船に乗り込んでも、潜水艦からの攻撃を受けて沈没。こんな状況に追い込まれてしまった若い兵士たちを描いている場面その1。

ダンケルクに残されている兵士を救うため、イギリス本土では一般市民の持つヨットや漁船など、ありとあらゆる船が徴用され、一斉にダンケルクを目指していた。命の危険を覚悟しつつ小型船で救出に向かう父と息子を描いている場面その2。

ダンケルクからの撤退作戦を援護するため、戦闘機でドイツ軍と戦うイギリス兵を描いている場面その3。

この3つの場面が同時進行していく中で、どの場面でもドイツ軍はほとんど出てきません。それぞれ自分の周りで起こる事しかわからないので、敵の姿もとらえられないし、戦況がどうなっているのかも全くわからない。
登場人物全員、いま自分ができる最善の事をやってみるしかないという状況の連続で、よく考えたら当たり前のことなんだけど、観ている方も疲れました。
そうして3つのストーリーが最後にはひとつにまとまっていくところがすごかった。

d0088211_23264315.jpg

場面その1はまだ無名の若手俳優が中心でしたが、なんか見たことあるなーと思ったらワン・ダイレクションの人が混じってました。

d0088211_23283501.jpg

ノーラン映画の常連であるキリアン・マーフィーは場面その2に登場していて、相変わらずこういうイヤーな役をやらせたら天下一品だな、というご活躍ぶりでした。

d0088211_23273103.jpg

ワタシお気に入りのトム・ハーディは「ダークナイトライジング」同様にほとんど顔が出てこなくて残念でしたが、相変わらずのかっこよさでした。でも一番切ない役どころでしたなー。ホロリとさせるぜ。

[PR]

by hobomovie | 2017-10-20 23:34 | 外国映画 | Comments(0)

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール<2017>

d0088211_21191719.jpg

奥田民生ファンのわたくし、この映画のおかげでいそがしい日々でした。
普段はそんなにメディアに登場しないオクダが、テレビにラジオに雑誌にネットにと出まくりで、チェックが大変でしたよ。もちろん俳優さんたちも宣伝であちこちに登場して、そこかしこで「奥田民生」という文字が躍っておりました。
d0088211_21200867.jpg

池袋パルコでは「奥田民生になりたい展」まで開催されちゃって、そりゃー駆けつけないわけにいかないってことで、楽しんでまいりました。オクダが以前愛用していたサンヨーの赤いラジカセの実物を見て泣きそうでした。

さてさて、2015年に発表された渋谷直角の原作はもちろんチェックしていましたが、いざ映像になるとストーリーのあちこちにオクダの曲が登場するので楽しくてしょうがない映画でございました。
ちょっと落ち着いて考えると、ここまでオクダへの憧れを前面に押し出してくる男子が今どきいるかねと思わなくもないですが、妻夫木君演じる主人公コーロキの成長物語の象徴でもあって良かったかと。
そしてなにより、狂わせガール・水原希子がすんばらしかったですね。そりゃ狂わせられちゃうよという魔性の女っぷりでした。周りをかためる新井浩文や松尾スズキ、江口のりこなどもいい味だしてて、ワタシ的には変わり者の作家を演じた安藤サクラがツボでしたね。
「カーズ3」に続いて、今年はオクダファン喜ばせてもらっております。

[PR]

by hobomovie | 2017-10-08 21:23 | 日本映画 | Comments(0)

カーズ クロスロード<2017>

d0088211_21424016.jpg

このブログでもたびたび申し上げておりますが、ワタシは奥田民生の大ファンであります。その彼が日本版エンドソングを担当するというので、いそいそと日本語吹替え版を観に行ってまいりましたよ。

今回で3作目ですが、1作目はなんとなーくテレビでみたことがあって、2作目は急きょレンタルして、3作目にのぞみました。いやはや、「トイストーリー」シリーズ同様、3作目まで観て初めて作品のパワーに感服すると言いますか、ピクサーマジック再びでございましたよ。
ほんまあなどっててごめん!という思いでいっぱいです。
そう考えるとトイストーリーにちょっと似た展開もあるかなと思うのですが、カーズシリーズを振り返ってみましょうか。

カーズでは人間が全く存在せず車たちが暮らす世界なんだけど、この設定が結構突飛だから付いていきにくいところがありますよな。
1作目ではトップレーサーのマックイーンがひょんなことから田舎町ラジエータースプリングの面々と出会い大きく成長するという物語。トイストーリーでもウッディ最初はまぁまぁ嫌なヤツだったなぁ。

「カーズ2」では本編にPerfumeの「ポリリズム」が使用されるという楽しみもありつつ、マックイーンの仲間であるレッカー車のメーターをメインにした、これまたびっくりなスパイ・アクションものに仕上がっておりました。
冒頭から登場するスパイ・フィンの声を名優マイケル・ケインがやってるところとかもニクイですな。トイストーリーでも2作目はウッディがさらわれて、バズを中心に救出大作戦を行うハラハラドキドキの展開でした。

d0088211_21425647.jpg

そんなこんなで3作目。マックイーンのトップレーサーとしての存在をおびやかす若いレーサーが登場し、それまでのやり方では勝てなくなってしまう。
さらに大クラッシュを起こして再起不能かと思われている中、新たなトレーナーをむかえて再出発にチャレンジするというストーリー。
そこは決して平たんな道のりではなく、まぁ色々あるんですけども、若い女性(というのかな?)トレーナー・クルーズとの出会いがマックイーンのレーサー人生(というのかな?)に大きな変革をもたらすという、劇的な幕切れでございました。

これをもし実写で映画化しても、こんなに幅広い客層には観てもらえないじゃないですか。それがピクサーのパワーだなあとつくづく感じました。
ストーリー的にはむしろ、子供と一緒に観に来た大人が刺さるんじゃないでしょうかねぇ。トイストーリーでも3作目では時の流れを感じるエンディングでしたが、今回のはオクダの歌声もあいまってさらに感動的でした。
劇場で観て良かったです。「エンジン」響くわ~。

d0088211_21431325.jpg

<おまけ>
オクダがピットクルーのグイドがいちばん好きだと言っていたので、買ってしまいました。久しぶりにやると楽しいですね、レゴ。


[PR]

by hobomovie | 2017-09-18 21:46 | 外国映画 | Comments(0)

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ<2016>

d0088211_22135686.jpg

だ~か~ら~、このサブタイトル必要ですかね!!という邦題はさておき。
前評判どおりとてもいい作品でした。

ロンドンのストリートミュージシャン・ジェームズは薬物依存の更生プログラムを受けながら路上生活をしていて、どん底の生活。
一瞬でも気を緩めたらすぐにドラッグに手を出してしまうどうしようもない状態です。

更生プログラムの担当者のおかげでなんとか住む部屋だけは確保できたところで、運命の出会いがやってくるのであります。
茶トラの野良猫・ボブと一緒に暮らすようになってからジェームズの生活は徐々にいい方向へ向かいます。ちょっと順調すぎじゃね?と思わなくもないですが、実話なんだからしょうがない。

そしてとにかくボブがかわいくてしょうがない。ときどきカメラがボブの目線になるのもまた良し。

ジェームズは俳優さんが演じているのですが、ボブはほとんど本人(猫)がやっている模様でした。ハイタッチする猫なんて、いるんですねぇ本当に。

ワタシ的にはかつて旅したロンドンの風景がたくさん出てきて、特に思い出に残っているコヴェント・ガーデンやノッティングヒルがみられてうれしかったです。
あと、少しだけ野宿生活者に関わる職場で働いていたことがあるので、ジェームズのリアルな路上生活やビッグイシューを売ることが出てきて良かったなぁと思いました。
もちろんこの映画もビッグイシューで取り上げられてましたよ。

d0088211_22143505.jpg

[PR]

by hobomovie | 2017-09-02 22:16 | 外国映画 | Comments(0)

ハクソー・リッジ<2017>

d0088211_23021071.jpg
ハクソー・リッジとは太平洋戦争中、沖縄の激戦地であった高田高地のこと。
アメリカ軍はのこぎりで切ったようなその崖をのぼり、その先では日本軍が地下に陣をかまえていて、まさに死闘がくりひろげられた、という戦闘シーンがクライマックスのこの作品。

主役のアメリカ人デズモンド・ドスは実在の人物で、銃を持つことを拒否して衛生兵になり、多くのアメリカ兵を救ったという。
デズモンドがアメリカ軍に入隊してからは苦難の連続で、どうしてそこまで強い信念を持つことができたのかと不思議に思うとともに、悩みに悩むアンドリュー・ガーフィールドをみていたら「沈黙」で演じていた、江戸時代に日本にやってきた宣教師の役とダブりました。ハリウッド映画界も彼が泣きながら苦しむような役を次々とやらせますよな。

正しいと思っていてもそれを行動に移すのが難しい時代、幼少期の経験や強い信仰があっても自分の信念をつらぬくなんてできないよーと思うけど本当にあった話なのだから本当なわけで、人間にはそんなすごいパワーがあるのだと改めて感じました。

ハクソー・リッジの激戦はそんなデズモンドを応援する気持ちがあるもののすごく生々しいシーンの連続で、しかも戦っている相手は日本人だし、すごく複雑な心境で泣けてきました。人を殺したくないというデズモンドの信念はわかるけど、そうやって助けた兵士はまた人を殺すわけで、あーもうわけがわからなくなってきた。つくづく戦争は嫌だと思うけど、みんながそれぞれの信念で戦うことをやめればいいのになぁと思うわけです。

[PR]

by hobomovie | 2017-08-23 23:03 | 外国映画 | Comments(0)

メッセージ<2017>

d0088211_21191780.jpg

さあさあ、地球のあちこちに突然宇宙船が出現しました。日本のお菓子「ばかうけ」型の、巨大で不思議な宇宙船です。
中国、ロシア、日本など各国が対応に追われますが、何の目的で現れたのか全くわかりません。
あ、ちなみに日本では北海道に現れたようですよ奥さん。

アメリカでは言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)と物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)が招集され、どうやら宇宙船の中にいるエイリアンとコミュニケーションをとろうとしている様子です。
ばかうけ宇宙船の中は人間に適した環境ではなく、限られた時間の中で得た断片的な情報をなんとかつなぎ合わせるルイーズとイアン。
果たして宇宙船の真の目的とは?

ハリウッドのSF作品というと想像を超える映像をドーン!バーン!と出すイメージで、今回もまぁすごいはすごいんですけどそれほど派手さはなく、主人公ルイーズの内面を丁寧に描いた作品でした。
冒頭からルイーズがひとり娘と過ごした日々の記憶がちょいちょい挟まれてきたりして、彼女が思い悩みながら生きているようでありつつ、宇宙船の件同様すべてが断片的で、最初からずっと頭の上に「???」が浮いている状態で観続ける感じでした。
それがなんと結果的にはばかうけ宇宙船がやってきた目的にもつながったりして、なんとっそうでありましたか!と膝を打つエンディングでした。

説明的なセリフや展開がほとんど無いところもまた良かったです。
今の世界、どの国家も未確認の宇宙船はもちろん他の国も全く信用してなくて各国の対応がバラバラ、アメリカ国内でも分裂しかねないところはすごくハラハラしたし、皮肉なストーリーでもありましたな。
みごたえのある、面白い作品でした。

[PR]

by hobomovie | 2017-07-23 21:21 | 外国映画 | Comments(0)

怪物はささやく<2017>

d0088211_23264577.jpg

病気の母とふたり暮らしのコナー少年。
ある夜、家の窓から見える墓地に立つ大きなイチイの木が怪物となってコナーの元にやってくる。
怪物が3つの物語を話し終えたら、4つ目の物語はコナーが真実の物語を話すのだという。怪物は毎晩12時7分になるとコナーの前に現れるのだが…というストーリー。

コナー少年のお母さんはかなり深刻な病状で、ふたりの暮らしに大きな影を落としている。
母の母である祖母は厳格でとても一緒に暮らしたくないし、父は新しい家族とアメリカで暮らしていてコナーをひきとってはくれない。
さらに学校では毎日いじめを受けていて、もうどうしようもなくかわいそうなコナー少年。

怪物が現れることで、彼の人生は果たしていい方向にむかうんだろうかと心配しながら見守る作品でございました。なにしろプロデューサーが「パンズ・ラビリンス」を手掛けた人だけに衝撃の結末もありえるかと思ってましたが、もとが児童文学なこともあってか、ややダーク程度におさえられてました。ほっ。

d0088211_23280262.jpg

怪物が話す物語は、コナー少年が描いた絵をアニメーションにしたようになっていて素敵でした。ダークで摩訶不思議な世界が良かったです。エドワード・ゴーリーとか好きなワタシ好みでした。

d0088211_23271875.jpg

コナーのお母さんをフェリシティ・ジョーンズが演じているのですが、当たり前ながら「ローグワン」のイメージとまっったく違っておりまして、女優魂を感じました。どうでもいいですが彼女、元ちとせに似てませんか。
d0088211_23283873.jpg

祖母はシガニー・ウィーバーが演じていて、お母さんが入院したからといって絶対一緒には暮らしたくないおばあちゃん・全英ナンバーワンでしたね。それでも娘や孫を思う気持ちがそこに隠れていることに、最後には気づかされました。
いいストーリにいい映像にいいキャスティング。いい映画でしたね。

[PR]

by hobomovie | 2017-06-24 23:33 | 外国映画 | Comments(0)