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ミックマック<2009>

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ミックマック

2004年の「ロング・エンゲージメント」以来、お久しぶりのジャン=ピエール・ジュネ監督作品が来るというので楽しみにしてました。
彼はこの間に「ハリー・ポッターと謎のプリンス」のオファーを蹴っていたそうで、「エイリアン4」がよっぽど納得いかなくて、ハリウッドはこりごりな模様。まぁその結果、このジュネ色満載な作品ができたってとこでしょうか。

ジュネ監督を一気にメジャーにした「アメリ」は当初エミリー・ワトソンを想定して作られていて、その名も「エミリー」という作品になるかもしれなかったというのは有名な話だけど、今回もジャメル・ドゥブーズを想定して作っていたらまたも降板され、急きょダニー・ブーンのために脚本を書き直したそうで。そういう星回りになってるんですかねー。
観終わってみればジャメル・ドゥブーズでも面白かったかも…と思いますが。「アメリ」で隣の八百屋で働く片手の不自由な男性役だった人です。
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しかしフランスは短髪(もしくはハゲ)・無精ヒゲ・たまにニット帽という俳優の層が厚いっすね。ちなみにこれは、バジルがガガーン!と衝撃を受けていたら突然オーケストラが背後に現れるという、ステキなシーンでした。こういう小ネタ満載です。

幼い頃に父を亡くし、自分は職場の前で起こった銃撃事件に巻き込まれて頭に銃弾が残ったままという不運な男性バジル。入院している間に仕事も家も失いホームレスとなるが、廃品から様々な物を作り出す集団と出会い、仲間として迎え入れられる。
廃品の収集に精を出していたバジルはある日、父の命を奪った地雷と、自分の頭にある銃弾、その製造者はともにフランス国内の軍事会社であることを知る。密かに復讐を計画するバジルに、仲間たちは協力を申し出る。彼らの作戦は成功するのか…?

ストーリーだけだと、どんだけ盛り上がるサスペンスやねん!と思ってしまいますが、そこはジュネ監督。一筋縄でいかないといいますか、遊び好きといいますか。
タイトルも訳すと「いたずら」だし。
廃品を集め、みんなの技術を結集して巨悪に挑むという、いい感じのゆる~さがステキでした。
これで、反戦を訴えて…るんだよね?と確認したくなるほどのぼんやりさです。若干のブラック加減もまた良し。
ワタシの中で、こういう作品こそフランス映画!だと思います。
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by hobomovie | 2010-09-29 22:48 | 外国映画 | Comments(2)

ダレン・シャン<2009>

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本屋さんをぶらぶらしていると、かなりワタシ好みなコーナーにずらっと並んでいる「ダレン・シャン」シリーズ。
ダークファンタジーの傑作シリーズだけど、10冊以上あるのでなかなか手が出せないな~と思いつつ幾年月、ついに映画化されたというので、観に行ってみました。

平凡な男の子ダレンは、親友のスティーブと奇妙なサーカス「シルク・ド・フリーク」を見に行ったことをきっかけに事件が起こり、スティーブの命を救うためハーフヴァンパイアになる道を選んだ。家族や、それまでの平凡な生活と決別し、シルクの一員となるダレンだったが…というストーリー。
ダレンが仲間入りしたヴァンパイアは、同じ吸血鬼のバンパニーズと敵対していて、その抗争がいよいよ表面化する!というところで「つづく」という感じの作品でした。

シルクを率いる団長に渡辺謙、ダレンの師匠的なヴァンパイアにジョン・C・ライリー、ヴァンパイアの仲間にウィレム・デフォーと個性的な面々が揃ってました。ジョン・C・ライリーは「シカゴ」の情けない旦那役みたいなイメージが強かったんですが、この作品ではダレンをヴァンパイアとして導いたり、かなり激しいアクションもあったりして新鮮でした。
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ダレンを演じたクリス・マッソグリアはこの作品でデビューだそうですが、最初のもさっとした少年から、ハーフヴァンパイアとして成長するにつれてどんどんかっこ良くなっていきました。これからが楽しみですね。
ダレン・シャン<日本語吹替版>
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by hobomovie | 2010-05-15 00:09 | 外国映画 | Comments(0)

シャーロック ホームズ<2009>

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最近yahoo!動画でグラナダTV製作のドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」が無料配信されているのは、この映画が公開になったおかげでしょう。
昔NHKで夕方にやっていたころ、ほぼ全話みたくらい好きでした。もちろん原作は全部読みました。シドニー・パジェットの挿絵が付いているハードカバーの本は高いので、図書館で何度も借りて読んだもんでした。
ポワロとか他の探偵モノも見たり読んだりしましたが、一番ハマったのはホームズです。イギリスに行くことがあったら、絶対ベーカー街には行きたいクチです。

ということで、ワタシの中でシャーロック・ホームズ=ジェレミー・ブレッドは永遠なわけですが、新たなホームズものと聞いては観ないわけにはいかないですね。
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ホームズをロバート・ダウニーjr.、ワトソンをジュード・ロウが演じるというのは新しい展開でした。今までイメージと比べて、ホームズはワイルドに、ワトソンはクールになった感じ。

ストーリーは、探偵ホームズと助手ワトソンが、黒魔術を操るブラックウッド卿の悪事をあばくというもの。原作の設定は随所に活かされているものの、ストーリーはまったく別物でした。
ホームズ好きとしては、宿敵モリアーティ教授と運命の女性アイリーン・アドラーに頼りすぎかな~と思います。そこはもうちょっと新しい展開を期待しましたがなー。特にアイリーンは、ルパン三世における不二子ちゃんのようになっていて、今後シリーズ化されたらますますそうなるんだろうなーと思うとやや残念な感じ。
キャスティングだけでなく、ストーリーでも新鮮さを期待したいところです。
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ところでブラックウッド卿を演じたマーク・ストロングという人は、アンディ・ガルシアにそっくりですね。彼の助手役の人は、クリスチャン・ベールにそっくり、ていうか彼だと思ってました…パンフに名前すら載って無いところをみると、違う人なんでしょうね。

シャーロック・ホームズ
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by hobomovie | 2010-04-24 08:58 | 外国映画 | Comments(4)

アバター<2009>

d0088211_118967.jpgアバター 3D

話題の3D映画を、やっと観てきました!評判どおり、新しい映画の世界を体験できたな~と思います。

なにしろ初体験だったので、一体どんな映像なんだ!と、始まる前はとてもワクワク。
「3Dメガネの付け方」みたいな映像が流れるのでほぉ~ほぉ~と感心しつつ、予告編も3Dで楽しめました。

実際観終わってみて、映像が飛び出るというよりは、奥行きが生まれると言うほうがぴったりかなと思います。
たまに飛び出してくるのは、ジャングルの中を飛び交う虫、とか爆発の破片、とか小さいものばかり。
ともあれ今回は吹替え版で観たので、映像に集中できて良かったです。字幕で観た人は、字が飛び出るのが気になって気になって…と言ってましたので。

近いうちにメガネがもうちょっと改良されるといいですね。
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メガネ×3Dメガネはしんどいと聞いていたのでコンタクト装着でのぞんだんですが、それでも3時間近くかけてると鼻と耳の上が痛くて痛くて。
座席に付いてるのはどうだ?とか頭に固定するのは?とかあれこれ考えてみましたが、どれも座席から変えなきゃいけなくなるので、難しいかも。とりあえず、早く軽量化されるといいですね。
しかし、ディズニーランドやUSJの3D系アトラクションは、プラスチックフレームの、ただのメガネで充分楽しめるのに、映画だとなんでこんなにゴツくなるんでしょうねぇ。

全ての映画が3Dになる必要は全然無いと思いますが、こういう作品もあったら楽しいと思いました。とりあえず次は、予告編も観た「アリスインワンダーランド」ですね♪

…と、ストーリーに全く触れてませんでしたね。一応ストーリー重視のワタシとして軽く紹介します。
元海兵隊員のジェイクは戦闘の負傷で車椅子の生活をおくっていたが、ある日双子の兄が急逝し、彼が携わっていた「アバター・プロジェクト」に参加することになった。
貴重な資源が豊富にあるパンドラという星で、遠隔操作できる肉体を使ってナヴィ族に潜入するという任務を受けたジェイクは、族長の娘ネイティリに接近するのだが…というストーリー。

予告編を観た時点で、先住民族VS白人という古典的な構図と、主人公が先住民族の女性に恋をしたり、自分の使命との間で苦しんだり、という展開が見えていたので、「そのまんまかい!」というつっこみは多々ありますが、結末はやや意外でした。
アメリカ映画なのに…ちょっと「もののけ姫」みたい…

あと特筆すべきはシガニー・ウィーバーの活躍ぶり。指揮官的なお飾りっぽい役かと思いきや、バリバリ現場でした。とても60歳とは思えませんね!
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by hobomovie | 2010-02-27 11:15 | 外国映画 | Comments(2)

Dr.パルナサスの鏡<2009>

d0088211_10205346.jpgDr.パルナサスの鏡
鬼才テリー・ギリアムの最新作にして、ヒース・レジャーの遺作となった作品。ヒースが撮影途中で亡くなったため、彼が演じていたトニーという役はジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファースという3人の俳優に引き継がれました。
しかもこの3人、ギャラはヒースの娘に寄付したんですと。ええ話しですね。

普通なら途中で俳優が変わったりしたらストーリーがめちゃくちゃになってしまうものですが、そこがギリアムのすごいところといいますか、すでにストーリーがはちゃめちゃだから気にならないといいますか。

パルナサス博士と娘のバレンティナは、小人のパーシー、曲芸師のアントンとともに旅をしながら、見世物小屋で不思議な鏡の世界に人々をいざなう。
博士はかつて悪魔と取引をし、自分の若さと引き換えに、娘が16歳になったら差し出すことになってしまった。美しく成長したヴァレンティナはまもなく16歳の誕生日をむかえようとしていて、博士はなんとか救う方法は無いかと思い悩んでいる。
ある日、橋から首を吊られていた若者トニーを助け、仲間に加わる。博士は、彼が娘を救うきっかけになると期待するのだが…というストーリー。

パルナサス博士の鏡の世界では、入った人の想像の世界が体験できます。なので、トニーが鏡に入るたび、ジョニー・デップになったり、ジュード・ロウになったりするのです。結果的に、よくできた演出ですね。
鏡の中の世界はいかにもテリー・ギリアム!といった摩訶不思議な光景が次から次へと出てきて、彼が好きなものをあれこれつめこんだ感じだなぁと笑えました。

一応ストーリーはあるものの、これといった説明もなくどんどん不思議な出来事が起こるので、油断すると置いていかれます。深く考えずにこの世界にひたってしまうのが、この作品を楽しむコツと言えましょう。
ワタシは「ブラザーズ・グリム」を観て以来のギリアム作品だったので、ちゃんとしたストーリーものを観る気分でいたんですが、途中で「バロン」を観る感じに気持ちを切り替えました。

ところで博士を演じていたクリストファー・プラマーは、ミュージカルの名作「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐だったことを知ってびっくり!!なんとおじいちゃんになっちゃったことか…
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by hobomovie | 2010-02-13 10:30 | 外国映画 | Comments(0)

ジュリー&ジュリア<2009>

d0088211_20163963.jpg1949年、外交官の夫と一緒にパリにやって来たジュリア・チャイルド(メリル・ストリープ)。
パリの生活を満喫するジュリアは、食べること好き・料理好きが高じて名門料理校ル・コルドン・ブルーに入学する。
フランス語もままならない状態で苦戦するジュリアだったが、夫の支え、料理好きの友人らとのつながりによって、家庭で作るフランス料理のレシピを本にまとめることになっていく。

一方、2002年ニューヨーク。9.11事件の事後処理に追われる公務員のジュリー・パウエル(エイミー・アダムス)は、人生を変えるチャレンジとしてジュリア・チャイルドの料理本に載っているレシピ524を365日で作り、その過程をブログにアップすることを思いつく。

料理という共通項でつながったジュリアとジュリー、2人の女性の人生を交互に描く面白いストーリーでした。
ジュリーのブログは当時アメリカで大人気となり、その後書籍化されたのが今回の原作です。

エイミー・アダムスは「魔法にかけられて」以来、初めて現代劇を観ました。普通の役もできるんじゃん!という新鮮な驚きがありましたね。
それより何より、圧巻だったのはメリル・ストリープです。
本物のジュリア・チャイルドは見たことが無いけど、メリルのジュリアで充分知った気分になれました。
なので、「サタデーナイトライブ」でダン・エイクロイドの持ちネタだったというジュリアのモノマネシーンも、かなり笑えました。甲高い声で、常に酔っ払ってるみたいなテンション。面白いキャラクターのお方でした。
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ジュリアの夫ポールを演じているのはスタンリー・トゥッチという俳優で、どっかで観たなぁ~と思っていたら、「プラダを着た悪魔」で鬼上司メリル・ストリープの片腕として働くナイジェルを演じてた人でした。
監督は「めぐり逢えたら」や「ユー・ガット・メール」のノーラ・エフロン。ラブコメがお得意の監督ですが(メグ・ライアンが若かったら、ジュリー役がハマっただろうなぁ)、この作品はもう少し重みがあって、みごたえがありました。

ジュリアとジュリーが作る料理はどれもこれも本当においしそうでしたが、彼女たち&夫たちが次々と胃薬を飲むところが印象的でした。やはり、おいしさに比例するのはバターの量ですな。
ジュリー&ジュリア
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by hobomovie | 2010-01-20 20:25 | 外国映画 | Comments(0)

のだめカンタービレ 最終楽章 前編<2009>

d0088211_19414324.jpgすでにアニメ化・ドラマ化されている人気漫画を、ドラマのキャスト&スタッフでスケールアップして映画化した作品です。

パリで若手指揮者としての一歩を踏み出した千秋真一(玉木宏)、パリの名門コンセルヴァトワールでピアノを学ぶ野田恵(上野樹里)。
千秋は資金不足で壊滅状態のオーケストラ「ルー・マルレ」の常任指揮者となってその建て直しに奮闘し、のだめはコンセルヴァトワールの進級試験試験にのぞむ、といったストーリーです。

連ドラ終了後のスペシャルドラマから既に舞台をヨーロッパに移していましたが、今回は大スクリーンでそのロケーションを充分楽しめました。(竹中直人は「河口湖のほとりで馬に乗った」とバラしてましたが…)
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それよりなにより、千秋先輩がぐぐっとフィーチャーされていてなんともスバラシイ。クライマックスでチャイコフスキーの「1812年」が演奏されるというので楽しみにしてましたが、期待を裏切らないというか期待以上のシーンでした。
クラシックにあまり詳しくない者としては、この曲ではどういうことを表現しているか、といったナレーションが入ることでより一層音楽を楽しめたと思います。
あとはお約束のギャグやら妄想シーンも、映画サイズにパワーアップしていて楽しかったです。
ほんと、映画になって良かったねぇ。
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ストーリーの展開上、のだめの見せ場が少なかった前編ですが、後編にはきっと新たな波乱があるに違いない…楽しみです。

冒頭で、めったにこういうロケで使用されないという楽友協会のホールが出て来たんですが、始まってワクワクしてたらあっという間に終わってしまいました。
テーマ曲であるベートーヴェンの交響曲7番の演奏シーンです。これから観る方は、しっかり味わってください!

のだめカンタービレ 最終楽章 前編
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by hobomovie | 2010-01-13 19:46 | 日本映画 | Comments(0)

カールじいさんの空飛ぶ家<2009>

d0088211_2239997.jpg久しぶりに、ピクサー×ディズニーの作品を劇場で観てみました。
元々ファンタジーが好きなのでピクサーの作品は好きなんですが、最近はワタシを動かす何かがあとちょっと足りない作品が続いていた感じ。今回は、新聞の批評などでほめられていたことや、ストーリーの予想がつかないこと、なんといっても主人公がおじいさんなこと、といった要素が期待感を増しましたね。

カール・フレドリクセンは78歳。幼なじみエリーと結婚し、幸せな人生を歩んできた。そのエリーに先立たれ、家は立ち退きがかかり、福祉施設へ入らなければならない状況に追い込まれる。
そこでカールじいさんはエリーと一緒に夢見ていた、南米のパラダイス・フォールへ旅立つ決意をする。大切な家に無数の風船をくくりつけ、カーテンで帆をはって舵をとりながら…といったストーリー。

カールとエリーの人生を振り返る冒頭のシーンは、評判どおり感動的で良かった。それでこそ、カールじいさんが旅立つ理由がわかるというものです。
映画全体としてはアドベンチャーの要素が勝っていて、ハラハラドキドキ、楽しめました。旅の仲間も個性あふれる、かわいいヤツばかりで良かったです。

あと特筆すべきは、ストーリーに重要な役割を果たす、エリーの「冒険ブック」が日本語で書かれていたこと。これって今まで無かったのでは?と思います。たとえ吹替え版でも、映像で出てくる文字には字幕が付くのが当たり前でしたもんね。
今回は小学生の甥っ子・姪っ子たちと観たので、ちびっこにもわかりやすくていいなぁと思いました。
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終わって映画館のショップに行くと、グッズがすごくたくさん。迷ったけど、ブックマーカー(というんでしたっけ、しおりのこと)を買いました。
で、グッズのあちこちに「UP」と書いてあるな~と思っていたら、なんとこの映画の原題なんだそうで。驚愕のシンプルさ。せっかくの作品がこのタイトルじゃあ、ちょっと拍子抜けじゃないですか!?いくらタイトルに凝らないお国柄とはいえ…もったいないですね。
カールじいさんの空飛ぶ家
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by hobomovie | 2009-12-18 22:41 | 外国映画 | Comments(3)

イングロリアス バスターズ<2009>

第二次世界大戦中の1944年。「イングロリアス バスターズ」=「栄光なき野郎ども」と呼ばれる、アメリカ軍の秘密部隊がフランスに潜入していた。
彼らの使命はナチス・ドイツ兵の暗殺や虐殺であり、必ず彼らの仕業だとわかる印を残す。
ドイツ兵はバスターズを恐れ、ついにその噂はヒトラーが聞き及ぶまでに至った。
ヒトラーがバスターズ一掃の命令を出す一方で、バスターズはパリで行われるドイツ映画のプレミア上映会で劇場を爆破する計画を実行に移すのだが…というストーリー。

ほんとにタランティーノ映画なの!?と疑うような、実にマトモなストーリー展開ですが、脚本・監督・製作はクエンティン・タランティーノです。
彼の作品は色々みてきましたが、劇場でちゃんと観るのはこれが初めて。ワタシにとって彼の作品は、あまりに暴力的すぎてついていけない時があるので、家でテレビやDVDでみるのがちょうどくらいです。
この作品も「タランティーノ映画だし、いつ誰が死ぬもしくは痛い目にあってもおかしくない…」というハラハラ感をかかえて観ておりました。

しかしこの作品は、突然入り込む回想シーンだとか、音楽だとか、様々な作品との関連性だとか、随所にタランティーノ色は現れつつも、純粋に戦争映画として楽しめたと思います。実話ではないので、ある意味SF的な部分もありますが。

印象的だったのは、新聞の批評なんかでもほめられていた、SSのランダ大佐役クリストフ・ヴァルツです。英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語を自在に操り、「ユダヤ・ハンター」の異名をとる冷血な役なんですが、それがもうハマりにハマっておりまして。
すごく良かったです。だんだん寺島進に見えてきましたけどね。
あと、プレミア上映が行われる映画館の館主ショシャナ役のメラニー・ロランも良かった。これから色んな作品に出るでしょうね。
あ、あくまで主役はバスターズの隊長ブラッド・ピットなことを付け加えておきましょう。アゴ出すぎじゃないでしょうか。
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観終われば、へぇ~こんな作品とも関連が!とかマジで音楽をエンニオ・モリコーネに依頼して断られたんだ(笑)というような発見があるパンフレットも、お楽しみです。
イングロリアス・バスターズ
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by hobomovie | 2009-12-08 00:15 | 外国映画 | Comments(0)

私の中のあなた<2009>

d0088211_92588.jpg11歳の少女アナは、有名弁護士キャンベルのもとを訪れる。
相談内容は、「白血病を患う姉ケイトのため、自分の腎臓を移殖させようとする親を訴えたい」というもの。
アナはケイトのため、遺伝子操作で完全に適合するドナーとして作られた妹だったのだ。生まれた瞬間の臍帯血を始めとして骨髄、白血球など様々なものを姉に提供し続けてきたアナ。彼女の行動が持つ意味とは…?

予告編では、アナに母親サラが「何を隠しているの?」と問うシーンがあったりして、奥深いストーリーがあるのかな?と期待していました。で、いざ観てみますと、奥にも横にも広い作品でございました。

ケイトが病気であるというのは家族の中で常に第一に考えられていて、ケイト本人はもちろん、兄のジェシー、妹のアナ、そして両親はそれが当たり前の生活をおくっています。
ケイトがいつまで生きられるのか、生き続けるにはどうしたらいいのか?その大きな課題の前には、どんなことも取るに足らないと感じる家族たちなわけで、アナが両親を訴えるという行動に出たとは言え、家族の間には深い愛情がある。
そんな中で繰り返される日常生活が描かれて、もう泣けて泣けてしょうがなかったです。ストーリーを人に話しただけで、若干涙ぐんでしまうほど。

でも単なるお涙頂戴ではなく、考えさせられる作品でした。
結末が映画とは違うというのが気になって、ただいま原作を読んでいます。

当初アナとケイトにはダコタとエルのファニング姉妹がキャスティングされていたそうですが、何故か降板。ちょっと観てみたかったかも。
アナ役のアビゲイル・ブレスリンは良かったですねぇ~さすが「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー賞ノミネート経歴保持者!
ケイトのボーイフレンド役だったテイラー・アンブローズは、パンフを見て「ターミネーター:サラ・コナークロニクルズ」でジョン・コナーを演じていると知ってびっくり。全然つながりませんでした。
d0088211_932330.jpg私の中のあなた
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by hobomovie | 2009-11-07 09:04 | 外国映画 | Comments(0)