イントゥ・ザウッズ<2014>

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童話「赤ずきん」「ジャックと豆の木」「ラプンツェル」「シンデレラ」のエピソードをベースに、ハッピーエンドのその後をえがくミュージカル。
ブロードウェイでロングラン上演されているヒット作という上に、この映画版ではメリル・ストリープがアカデミー賞ノミネートというおまけつき。
ディズニーも別で「シンデレラ」の実写映画化が控えてるというのにこっちにもシンデレラ出てますけど。珍しい展開ですね。
でもこちらは日本語吹替え版が用意されていなくて、ありゃ?もしやディズニーあんまり力入れてない?と嫌な予感。

さてさて、それぞれのお話とキャラクターを十分にいかしたストーリーと、魅力的なキャスト、素敵な音楽はきっちりそろってたものの、ミュージカル映画としてはどうざんしょ。
同じようにブロードウェイミュージカルを映画化した名作「シカゴ」を作り上げたロブ・マーシャル監督だったにしては、ちょっとつっこみどころが多かったですねぇ。童話ベースのファンタジーだからしょうがないっちゃしょうがないんでしょうけど、あまりに唐突な展開が多くて。
逆に舞台だと舞台上で今起こっていること以外はなかなか描ききれないので、観る方も自然と納得いったりするもんですが、映画だともうちょっとなんとかなるんじゃないの?と思っちゃうんですよね。
「ジャックと豆の木」に出てくる巨人とかも変にぼやかされていて、映画だったらもっときっちり描けるでしょうよ!と思いました。
あとはまー、それぞれの童話については知っている前提で話が進みますので、もし全く知らなかったりしたら、ちょっとちんぷんかんぷんな部分があると思われます。

半分くらいまではめっちゃ盛り上がってたんだけどなー。テーマ曲「イントゥ・ザウッズ」をみんなで歌うシーンがクライマックスだったかなぁ。完全にオープニング部分ですけど。

パン屋の奥さんを演じたエミリー・ブラントさんには「プラダを着た悪魔」からの「オールユーニードイズキル」ときて、また違う才能をみせてもらったわー!と嬉しかったです。
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# by hobomovie | 2015-05-16 21:42 | 外国映画 | Comments(0)

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)<2014>

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主演のマイケル・キートンは「バットマン」や「ビートルジュース」で人気のあった俳優でしたが、ふと気づけばスクリーンでみかけない日々が続いておりました。
そんな彼が、かつてヒーロー映画で一世を風靡したあと落ちぶれ、再起をかけてブロードウェーの舞台に挑戦するというストーリーの映画に主演と。
これほどの自虐ネタがあろうか。
彼こそが、一世一代の勝負に出たという感じがします。

マイケル・キートン演じるリーガンは、かつて「バードマン」というヒーローもので人気を得たという設定なのですが、世代的にどうしてもこっちのバードマンがまず出てきたり、
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SMAPの曲を口ずさんでしまったりして、実際観終わったあとは脳内ヘビーローテーションだったりしたのでした。観る前から邪念が多うございます。

リーガンの心の中には常にバードマンが存在していて、映像ではリーガンのそばに現れてあれこれ言ってきたりします。これこそ映画の醍醐味という演出ですが、観客にもリーガンの心象風景が見えてきて、「ブラックスワン」のように主人公がどんどん追い込まれていく感じで、それはそれはつらいもんでした。
途中でブロードウェーの辛口評論家に言われていたように、同じショービズでも映画と舞台は全く別もので、求められる力も違うわけです。
なぜリーガンがあえて舞台に、しかも少人数で演じるストーリーものに挑戦しようとしたのかは語られないのですが、脚本・演出・主演を兼ねていることもあってプレッシャーはハンパなく彼を襲います。

そんなダークな物語が、まったくカットがかからないひとつづきの映像のように進んでいき、まったく目が離せない展開でした。
ほとんどが劇場の舞台と舞台裏なのでドアを開けるシーンがたくさんあるのですが、そのたびに時間が進んでいたり別の場所になっていたりしているのです。これまた、映画ならではだなぁと面白かった。

結局のところ、壮大な皮肉がテーマとなっている作品だったのかなぁと思います。マイケル・キートンが主演なこととか、ヒーローもので成功したことの代償とか、映画で失敗した人が舞台でやりなおそうとすることを映画で撮ることとか。
音楽はほとんどがドラムソロでこれまた画期的だったんですが、それも過剰な演出やハデハデな映画音楽へのアンチテーゼだったりとか?深読みしすぎかもしれませんが、とにかくかっこいい音楽でしたなぁ。
うーん、予想以上に深い作品でした。
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# by hobomovie | 2015-04-26 22:07 | 外国映画 | Comments(2)

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密<2014>

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アタシはさぁ、映画は監督で選んで観てるワケ。俳優の追っかけとかはしないワケ。なんて桃井かおり調で映画ツウぽく語りがちなまやぞーでございますが、すいません、今回は俳優で追っかけちゃいました。

ベネディクト様、アカデミー賞ノミネートおめでとうございます!受賞はのがしたけどドンマイ!
実際のところドラマ「シャーロック」の彼が大好きなわけですが、今回は実在の天才数学者役ということで、シャーロックファンにはもってこいの作品でした。

第二次世界大戦中、ドイツ軍が使用している暗号「エニグマ」解読のため、英国内の数学者が極秘で集められた。その中の一人アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は、解読不可能と言われた暗号を解くため、独自のマシンを開発するというストーリー。

大戦中に暗号解読に挑むチューリング、戦後に警察に逮捕され取り調べを受けているチューリング、少年時代に全寮制の男子校にいるチューリング。この3つの時代が同時進行するのですが、どの時代のチューリングもまぁまぁピンチで、これからどうなるのかとハラハラドキドキでした。
とにかく天才というのは、生きづらいものなのですね…ワタシ凡人で良かった…と思いつつ、最後にはちょっと泣けてきました。
他人から理解されないし、されようとも思わない孤独な天才というのは想像していたんですが、同性愛者ということは全然知らなかった(というかチューリング自体知らなかったんですけど)ので、まぁびっくりびっくりでした。

暗号解読マシン「クリストファー」が完成するまでチームが分裂したり、クビにされそうになったり、ソ連のスパイと疑われたり、色々大変だったので、やっとマシンが動き出したときは感動的でした。
無数の円盤がザッザッと回るんですが、そのリズムに合わせて音楽が入ってきて、戦闘中のイギリス軍がオーバーラップしてきたシーンなんて、もう最高。
誰ー?こんなオシャレなことするのはー?とパンフを見たら、「グランド・ブダペスト・ホテル」の音楽でアカデミー賞を受賞したアレクサンドル・デスプラという方でした。覚えておこう。

そうして暗号は解読されるのですが、ここからがまたすごい展開。イギリス軍が暗号を解読したことがドイツ軍に知られたら、また暗号を変えられて今までの努力が水の泡なわけです。これは参った。
その後イギリス軍がとった作戦は、戦後もずっと極秘情報として隠されてきたんですなぁ。いやー、みごたえのある作品でした。
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# by hobomovie | 2015-04-03 23:01 | 外国映画 | Comments(0)

味園ユニバース<2015>

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ここ2年ほど、チャラン・ポ・ランタンという姉妹デュオミュージシャンにハマっておりまして。ふと気づけば、大小合わせて15回くらいはライブに行っているのではないかと。
いやー、我ながらここまで追いかけることになるとは、摩訶不思議です。

そんな彼女たち、かつてキャバレーだった「味園ユニバース」という貸しホールで今月ライブの予定。ということで、会場の下見がてらこの作品を観てみました。

なんてね!モチロンそれだけの理由で劇場に足を運んだわけではなくてですね。
まずは監督が「リンダリンダリンダ」がすごく良かった同年代の山下淳弘、そして関ジャニ8の中でもアーティスティック度ピカイチの渋谷すばる君が主演、ちらっと見た印象では「宮崎あおい2世」だったのが、その変幻自在ぶりにびっくりの二階堂ふみちゃんが共演と。
それでまー、コアすぎて全く手出しできてなかったバンド赤犬が音楽&出演で全面協力と。音楽映画好きとしては、これはもう、みるっきゃない!

傷だらけで記憶喪失の状態だった男(渋谷すばる)と出会ったカスミ(二階堂ふみ)は、彼にポチ男と名付けて面倒をみることになる。
自分の名前すら思い出せない状態なのに、「古い日記」という歌だけはすらすらと歌い上げるポチ男。その才能に気づいたカスミは、彼女がマネージャーをしている赤犬というバンドのライブで歌わせることにするのだが…というストーリー。

すっごくオシャレにもできるストーリーだとは思うんですが、そこは大阪芸大出身の山下監督、こってこての大阪物語にしてくれてありがとう、という感じです。
大阪在住者には、「これあそこや!」と思う映像が数々あって楽しめました。
そしてすばる君の歌声はさすがで、演技も良かったし、大満足でした。やはり彼は、「アイドル」としてくくれない何かがありますな!嵐なら二宮君、V6なら岡田君のまやぞーですが、関ジャニなら渋谷君ってことにしますわ、今後。
二階堂ふみちゃんも、あれ?大阪のコだっけ?と錯覚するほど、けだるい大阪弁がはまってましたな。ほんとは沖縄です。
赤犬もほぼ初見でしたが、評判どおりとても良かった。どうでもいいですが、バンマス的なコーラスのヒゲのおじさんがめっっちゃ見たことあるんですけど、何で見たのか思い出せずもんもんとしておりまする。

そしてそして、味園ユニバースの下見はばっちりですぜ!当日、ソファ席もあったらいいなぁ♪
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# by hobomovie | 2015-03-08 22:45 | 日本映画 | Comments(0)

はじまりのうた<2013>

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音楽モノの映画が好きなとこへもってきて、ネットでなかなか評判が良いので観に行ってみました。
マルーン5のボーカリスト、アダム・レヴィーンの映画デビュー作ということもあって期待がふくらむー。

シンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は恋人デイヴ(アダム・レヴィーン)とともにイギリスからニューヨークへやってきた。パートナーとして曲を作ってきた二人だったが、デイヴひとりがメジャーデビューし、スターになっていく。すれ違いから二人の関係は終わりを迎え、どん底の気分でたまたまバーのステージにたつハメになったグレタだったが、彼女の歌声を聞いた音楽関係者ダン(マーク・ラファロ)から一緒にアルバムを作ろうと声をかけられ…

ストーリーだけだと既視感ありありの展開なんだけど、ところがどっこい。ダンは元ミュージシャンで元敏腕プロデューサーだったものの今は落ちぶれ、職なし・カネなし・家族も失いかけのつらい状況。
スタジオを借りるお金も無いダンとグレタは、友人たちを総動員してニューヨークの街角でレコーディングするのです。
街の喧騒も曲の一部ってことで、様々な場所でレコーディングをするシーンがすごく良かった。これぞこの映画のキモって感じがします。
子どもたちが飛び入りしたり、警察においかけられたり、雨が降ったり。そうやって作り上げられていくアルバムの完成が楽しみで、これまた曲も良くてワタシ好みだったのでサントラも買っちゃいましたよ。
リサ・ローブとか思い出して、またこういう系を聞きたくなりましたね。
キーラさんも弾き語りでぼそっと歌う感じがすごくハマる人で、いつものように美人なんだけどなーアゴがなーと気になっちゃうことも無いほど、ナチュラルでステキでした。
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ほら、気にならない!

歌曲賞でアカデミー賞にもノミネートされるほどの名曲に加え、やっぱこのキャスティングがますます映画を良くしたんでしょうなー。
とりあえずマルーン5が好きな人は絶対観た方がいいですぜ。

あと、グレタの曲を初めてダンが聞くところは、ものすごく名シーンでした。グレタが一人で弾き語りをしてるのに、ダンにはアレンジが聞こえてきて、楽器が勝手になり始めるんですよ。のっけからココロをつかまれましたな。

ところで原題は「BEGIN AGAIN」なのですが、別にこのままでも良かったんじゃないかな?と思わなくもない。なーんか日本版タイトルにきな臭さを感じる今日この頃です。映画を売るためだけじゃなくて、単純に作品に合うタイトルを付けてほしいなぁ。
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# by hobomovie | 2015-02-23 21:20 | 外国映画 | Comments(0)

トラッシュ!この街が輝く日まで<2014>

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「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」から3年。
もともと舞台演出の人で、映画はそれほど作らないスティーブン・ダルドリー監督の新作は逃しちゃいけねぇと思っていたのですが、うっかりしていたら今月上旬には終わってしまうではないか!とあわてて劇場へ。
「リトルダンサー」や「愛を読むひと」といったヨーロッパを舞台にした作品の印象が強いけど、今回はブラジルのリオデジャネイロを舞台にゴミ山でゴミを拾って生計を立てている少年たちが主役ということで、また新たな人間ドラマをみせてもらえるんだろうなぁと期待しつつ。

物語は、スラム街に住む3人の少年がゴミ山から財布を拾ったことからスタート。その財布には政治家・企業・警察がからむ不正の情報と大金の隠し場所に関する手がかりが入っていて、少年たちは追手から逃れつつなんとかその謎を解こうとするのだが…というストーリーは終始ハラハラドキドキでございました。

3人の少年はオーディションで選ばれたブラジルの子たちで、マーティン・シーンやルーニー・マーラといったアメリカ人俳優も出演しているものの、ほぼポルトガル語で展開していくしブラジル映画かと思ってしまうほどでした。
同じくブラジルを舞台にした「シティ・オブ・ゴッド」という衝撃作が過去にあったけど、あれほどのヘビーさではないものの社会の底辺で生きる少年たちの姿がリアルにえがかれてました。
数々の困難が待ち受ける中、少年たちは「これが正しいことだ」という信念を持って力強く進んでいきます。エライぞ!少年!

謎解き部分もよくできていて、やはり原作がちゃんとしてる作品だけあるよなーと満足でした。

となると、「この街が輝く日まで」なんつー人間ドラマもの的な副題はちょっと余計だったんじゃないかという気がしますな。
舞台がリオで貧困層の少年が主役ではあるものの、骨太のサスペンスドラマとして十分楽しめる作品だったので、そういう方向で宣伝した方が良かったんじゃないかなーもったいないなー。この副題だけのせいではないと思うけど、ワタシもダルドリー監督作品ということでちょっと社会派人間ドラマモード入るんかなぁと思ったけど全然やないか!とちょっとつっこみたくなりましたよね。
いや、違うな。過去の作品も設定は結構ヘビーだけど、主人公に起こるできごとを淡々とえがいていて、これ!ってわかりやすいメッセージがあるわけでは無かったのですよ。なんならちょっとダラダラしてるくらいのテンポが味なのですよ。その部分は残しつつ、サスペンス色が強くて面白い作品でした、とさ。
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# by hobomovie | 2015-02-08 22:17 | 外国映画 | Comments(0)

ベイマックス<2014>

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予告編をみて、ちょっとみてみようかなーと思っていたのですが、いかにもハートウォーミングものな感じでどうなのかな?と考えてました。
しかしネットなどでアメリカと日本の宣伝スタイルが全く違っていて、むしろヒーローアクションものと思ったほうがいいかもなんて意見もあるし、これは案外面白いかもしれんと逆に期待がふくらみまして。
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いかにも!なお涙頂戴的な展開はノーサンキューなのですよ。

そんな心構えで、6歳になった姪っ子3号と二人で劇場へ。
結果、二人して感涙。

いやー、よくできてましたわ。とにかくベイマックスが超魅力的!
ベイマックスを作ったお兄ちゃん・タダシは事故死してしまうのだけど、残された弟・ヒロとベイマックスのコンビネーションが最高です。
前半はかなり笑えるのです。

お兄ちゃん亡き後弟が孤立無縁で戦うんだったらかわいそうやなぁと思っていたのですが、そこはお兄ちゃんの大学のゼミ仲間が素晴らしい才能の持ち主ばかりで、スーパーヒーローチームを結成してしまうのです。ビバ仲間。
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パンフで初めて知ったんですが原案は「ビッグ・ヒーロー・シックス」というマーベルのアメコミだそうで、納得納得。

やはりお兄ちゃんが志半ばにしてこの世を去ってしまったというくだりはとっても悲しかったし、ベイマックスとヒロの友情がね…もうね…泣かずにはいられないワケですよ。
ワタシに、ロケットパンチの話しはさせないでください…泣いちゃうから…

最後に、東京とサンフランシスコをたしたイメージのサンフランソウキョウという街の設定も、すごく良かったことを付け加えておきましょう。外国映画における日本の描かれ方にありがちな、「それ中国やん!」というツッコミの出る幕がなかったな。
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# by hobomovie | 2015-01-21 22:45 | 外国映画 | Comments(0)

天才スピヴェット<2013>

いやはや、新年でございますよ。あっという間に12月が終わっていました。まるまるブログをサボってしまいました。どうもすいません…12月は仕事もそれ以外もとってもバタバタで、年末の休みになるまで映画を1本も観られないほどだったのですよ。いわんや、ブログをや。
そんなワタシでございますが、今年もよろしくお願いいたします。
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まだまだ気持ちにも時間にも余裕があった11月、この作品を観に行きました。
映画館で観る作品を選ぶ基準として、最近は「好きな俳優」よりも「好きな監督」の方が重要だと思いますよね、映画好きなら当然かもしれませんけども。
やはり作品の要素の大部分を占めるのが監督で、その世界観は当然次の作品にも引き継がれていくと思うんですよねー。
ということで、「アメリ」以降チェックしているジャン=ピエール・ジュネ監督の新作です。

3Dで観た方がいいという話しも聞きましたが、まー、2Dでもいいんじゃないですかね?ということで劇場へ。ジュネ監督作品としては珍しく、アメリカが舞台のストーリー。

モンタナの牧場で家族と暮らすスピヴェット少年10歳は、論文が専門誌に掲載されるほどの頭脳の持ち主でありながら、学校や家庭でしっくりこない生活をおくっている。双子の弟を銃の暴発事故で失った心の傷が癒えていない。
そんな中、スピヴェットの発明が受賞し、スミソニアン博物館から授賞式の連絡が入る。スピヴェットは家族に内緒で旅立ちの決意をする…

モンタナからワシントンDCまで、突然始まったロードムービー、スピヴェットの運命やいかに?と目が離せませんでした。
スピヴェットは弟の事故現場に居合わせたことからずっと自分を責めていて、家族からの愛と許しをなにより求めているのだけど、それがうまく表現できない…と言うと単なるかわいそうな少年になってしまうけども、スピヴェットも家族も個性的で才能があって、その中での居場所を作る過程の物語でしたね。
それがジュネ節で面白おかしく、おもちゃ箱のような作品になっていました。
軽く楽しめる3D作品という、新しいジャンルを作ったかも知れませぬ。
「アメリ」からフランス的要素とラブストーリーを抜いてもオッケー、という人なら、きっと好き。
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# by hobomovie | 2015-01-04 20:55 | 外国映画 | Comments(2)

美女と野獣<2014>

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最近、コンスタントにおとぎ話の実写映画化が公開になってます。
「あかずきん」や「白雪姫」、「眠れる森の美女」、「不思議の国のアリス」などなど。映画界ももうネタ切れなのねーなんて否定的な意見もありますが、ファンタジー好きのワタシはせっかく進歩した映像技術でもって、新しい世界をえがいてくれるんじゃないかとつい期待してしまうクチです。
いや、でも、結局のところ新しい作品で大感動を得たわ~なんていうこともあまりないような気がしますがね…

さて、今回の「美女と野獣」。こどものころ「フランスのおはなし」という絵本が家にあって(改めて見直したら、「バラの王子」とかいうタイトルでした。)慣れ親しんだ物語ではあるものの、どうにもこうにもディズニー映画の印象が強すぎるもので、そのイメージをくつがえすような作品だったらいいな~という願いを持ちつつ劇場へ。

ストーリーは大筋よく知られたお話どおりでしたが、ベルの父親の商売がうまくいかなくなるくだりだとか、姉が2人だけでなく兄も3人いたりだとか、わりと細かいとこが描かれていて、へぇ~という感じ。
あとは、お話では全く触れられてなかった、なぜ王子が野獣になったのか、というエピソードはちょっと新しかったですね。新しいながらも、なぜか日本の民話的やなぁとも思いましたけど。
で、悪役キャラも登場したりなんかしてハラハラするコーナーもあり、ストーリー的にはまぁ面白かったし、もちろんCGをフル活用した映像や衣装や美術も目を見張るような美しさがあって良かったです。
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ヒロインのベルをレア・セドゥが演じているのですが、以前からワタシはこのベルがかなりのワガママ女やなーと思っていたので、若干イジワルな美しさを持つこの女優さんはハマり役やったと思います。

唯一の残念ポイントとしては、期待してたほどフランス映画感がなかったことですかねー。いっそ「なんじゃこりゃ!」とびっくりするくらい、結論めいたことがない、盛り上がったんだか盛り上がらなかったんだか?みたいな、でもとびきり雰囲気のあるやーん♪みたいな作品が良かったけどなー。
せっかくだから、ハリウッド映画とは全然違うぜってとこをみせて欲しかったです。
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# by hobomovie | 2014-11-24 21:35 | 外国映画 | Comments(0)

イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所<2014>

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とにかくクロエ・グレース・モレッツですよ。これまで数々の名演をくりひろげてきた、クロエさん。

「キック・アス」のヒットガールや「モールス」の吸血鬼、「ダーク・シャドウ」のオオカミ少女みたいな強烈キャラも良かったけど、「ヒューゴの不思議な発明」や「500日のサマー」でみせたステキな女の子も良かった。
みてないけど、「キャリー」もきっと名演技に違いない。

そんな安定感バツグンのクロエさんが、等身大の17歳の女子高生役で主演と。
等身大の…
クロエさん、まだ17歳だったんすか!!
いや~、てっきりもう25歳くらいかと思ってましたよ。まーじーでー。
本当に、計り知れない実力がありますなぁ、恐ろしい子…!
それが何よりびっくりの、作品でございました。

17歳のミアは、パンクロック好きの家族の中で唯一クラシックを愛し、チェロを学ぶためジュリアードを受けようかというほどの実力の持ち主。
学校のアイドル的存在のバンドマン・アダム(ジェイミー・ブラックリー)という素敵な彼もできた。
大雪で休校になったある日、両親と弟とともに祖父母の家を訪ねる途中で不運な交通事故が起き、ミアは昏睡状態になってしまう。
目覚めると、事故現場から救急車で運ばれる自分の姿が見えるミア。家族はどうなっているのか、これからどうなるのか、絶望的な状況の中、生き続けるか死ぬか自分で選択することになるのだが…というストーリー。

ミアの17年間の人生と、事故にあってからの状況、ミアの心の中がランダムに登場する映像がよくできていました。チェロ一筋に生きるミアが、アダムに出会って変わっていくところも良かった。
全体的には、ラブストーリーの要素が強いかなぁ。

とはいえ、一番泣かされたのは家族のつながりでしたね。
ミアの両親・弟・おじいちゃんが本当にステキで。
なんとかミアに幸せになって欲しいと願いつつ、最後に彼女がどういう道を選ぶのかドキドキしました。

クロエさんの、今の彼女が十分にいかされている作品でした。
チェロを弾く姿がとっても良かったんですけど、相当練習したみたいです。
いや~、プロですな~。これからもクロエさんから目が離せませんな~。
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# by hobomovie | 2014-11-09 21:01 | 外国映画 | Comments(0)