<   2014年 02月 ( 2 )   > この月の画像一覧

エレニの帰郷<2013>

d0088211_2313527.jpg

大学生のころ、ゼミの映画好きな教授に「旅芸人の記録」はすごくいいから是非みなさい、と言われたことがありました。
ギリシヤ映画というとっつきにくさから、映画好きのワタシでありながら教授の助言に従わないままはや幾年月、かの作品の監督テオ・アンゲロブロスは2012年にオートバイ事故で急死してしまいました。
そこで、彼の遺作となった「エレニの帰郷」と、回顧上映で前作「エレニの旅」を観ました。
アンゲロブロス作品が好きな友人から、「旅」はわりとわかりやすいよ、と勧めてもらいまして。
回顧上映では「旅芸人の記録」もあったんですけども…やはりハードルが高く…すんません教授…

「旅」の方は、第二次世界大戦とギリシヤ内戦を舞台に、戦災孤児となった後ひきとられ、独裁的な養父から逃れるため恋人と駆け落ちするエレニ。二児の母となったものの反政府勢力の友人がいたため投獄され、夫は徴兵され、子供たちは内戦の犠牲となるという波乱に満ちたストーリーでした。

今回の「帰郷」は、舞台を戦後のロシアに移し、シベリア刑務所に投獄された経験を持つエレニが恋人を追い求めてアメリカへ渡る物語と、ベルリンに暮らすエレニの息子とその娘エレニの物語が同時進行するストーリー。
いやはや、前作同様に淡々と進むストーリーでありつつ前作以上に説明的展開が少なく、これは…どういう意味なんだか…と真剣に考えながら観ないといけない作品でした。
ほとんどのシーンがズームイン・ズームアウトによる長回しで、なんというか余白の多い映像でした。
ワタシは両方のエレニが同一人物だと思い込んでいたので、さらにややこしい状況になってしまった。

でも、ぼーっと観ているだけでそれなりに楽しめる作品ばかりでなく、こういうのもたまには観たいものです。となるとやはりヨーロッパ映画ですねぇ。

ウィレム・デフォー、ブルーノ・ガンツ、イレーヌ・ジャコブといったキャスティングも良かったです。

アンゲロブロス監督はもう1作撮って20世紀3部作にするつもりだったようです。きっと、運命に翻弄されつつ愛する人を追い求める強い女性・エレニをヒロインにした新たな作品になるところだったんでしょう。実現できなくて残念です。合掌。
[PR]

by hobomovie | 2014-02-16 23:02 | 外国映画 | Comments(2)

永遠の0<2013>

d0088211_11383769.jpg

もともと結構好きでしたけど、去年の「図書館戦争」「ひらパー兄さん」でグンとワタシの中の好きな人ランキングが上がった岡田准一くん。
その主演映画でありつつ、最近話題の百田尚樹原作ということで観に行ってみました。

原作は読んでいないけど、特攻隊員だった祖父の死について孫が調べていて、戦争中と現代と同時進行で物語が進んでいくという面白そうな展開だなぁ、でも絶対泣けちゃうんだろうなぁと思いつつ劇場へ。
まぁ~劇場の8割がた泣いてましたね、ワタシも含めて。
隣の若いカップル、彼氏の方が先に泣き出して彼女にハンカチ借りてたのがほほえましかったし、前の熟年夫婦もかなり泣いてましたねぇ。

一番の泣きどころはやはり、家族愛でしょうか。どんなことをしても必ず家族の元へ帰る、という強い信念を持った岡田くんの姿に胸をうたれましたね。
それなのに何故死んでしまうことになったのか?という謎はなかなか明かされないので、最後まで気の抜けない展開でした。

空中戦のシーンはCG技術のおかげで、ハリウッド映画に負けない迫力だったと思います。
でも最後に主要人物がカメラ目線で語るシーンとか、エンドクレジットにサザンの曲がかぶさってくることとか、やっぱりちょっとザ・日本映画!という香りはしておりましたな…

ところで、エンドクレジットにマイケル・アリアス(「鉄コン筋クリート」の監督)の名前があったように思うんですが、技術スタッフで参加してたのかな?パンフレットでは発見できず…謎です…
[PR]

by hobomovie | 2014-02-02 11:41 | 日本映画 | Comments(0)