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くちづけ<2013>

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埼玉県にあるグループホーム「ひまわり荘」。漫画家・愛情いっぽん(竹中直人)は知的障がいを持つ娘のマコ(貫地谷しほり)とともにそこで暮らし始める。先に入居していたうーやん(宅間孝行)とマコには淡い恋心が芽生えて…
と、これならハートウォーミングなラブストーリーって感じですが、冒頭でマコの不審死を報じるニュースが登場し、一筋縄ではいかないストーリーだということが明かされております。
はてさて、これは一体どういう展開になるのか?

ひまわり荘を運営している国村夫妻(平田満・麻生祐未)とその娘はるか(橋本愛)は入居者が起こすトラブルに苦労させられつつも、それぞれが幸せに生きるため奔走している。この一家がとにかくすばらしいんですよね。
勤務中にちょいちょいビールを飲むスタッフ・袴田さん(岡本麗)は利用者にも来客にも悪態をつく問題スタッフなので、ははーん、この人がなにやら不穏な空気を呼んでくるのか?と思いながら観ていましたが、結局根はすごくいい人だったと。

マコの死というのが前提にあるので、無意識のうちにそこに至る布石を探しながら観てしまうんですよね。

でも、うーやんの妹・智子(田畑智子)が、障がいを持つ兄のことが原因で婚約が破談になったあたりから、物語に引き込まれて結末をあれこれ詮索しなくなりましたな。
智子の様子から察するだけで観客に詳しいことはわからないんだけど、智子とうーやんのやりとりが泣けました。

そう、元々この物語は宅間孝行主催の劇団・東京セレソンデラックスが舞台で演じたもので、映画もその雰囲気を大切にしてワン・シチュエーションスタイルを貫いていて、ひまわり荘のみでストーリーが展開していくのですよ。
観客の想像にゆだねられる部分が、結構大きいんですよねー。
この作品に関しては、ひまわり荘以外で起こる出来事がかなり重要で、それが結末にも大きく影響するので、映画としてはどうかなー、ワン・シチュエーションにこだわらなくても良かったんじゃないかなーと思います。
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先に書いた登場人物以外にも強く優しく思いやりのある登場人物がほとんどで、この悲しい結末に至るにはちょっと動機が弱いと言いますか…「やむにやまれぬ」感が伝わってこなかったですね。
結局、智子破談のくだりで流した涙は、エンディングですっかり乾いてしまいましたとさ。

しかし、現代日本で成人した知的障がい者が生きていくつらさとか、問題が取り上げられていたところはすごく意義があると思いましたね。
身寄りがなくなるといった不幸な出来事が重なり、生きていく術を持たない場合、居場所を失った知的障がい者が軽犯罪を繰り返して受刑者となってしまうこともあるという話しもでてきました。
うんうん、そういう問題もあるよね…と思っていたら、それと同じような感じで、いわゆる浮浪者、ホームレスになってしまうこともあるというくだりがありまして。犯罪者とホームレスをひとくくりにしてしまう乱暴さがちょっと気になりましたですね。
そこで「なんだそりゃー!」と現実に引き戻された感じでした。残念。

そういう残念ポイントはありつつも、心に残る作品ではありました。
とにかく、宅間孝行のうーやんがダントツで良かったですね。
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by hobomovie | 2013-06-30 10:41 | 日本映画 | Comments(0)

オブリビオン<2013>

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我らがトム様が、ジャックとして登場です!
ジャックはジャックでも、ジャック・リーチャーではなく、ジャック・ハーパー。流れ者の元軍人がSFの世界に飛び込んだワケじゃないですから、ご注意を。
いやねー、ワタシもそんなにトム・クルーズが好きなワケじゃないんですけども。なんだかんだで観ている今日この頃です。
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こちらは監督・原作・製作ジョセフ・コシンスキー。「トロン:レガシー」の監督だそうです。アイスランドでロケしたという風景は、なかなかステキでした。

さて、舞台は西暦2077年、エイリアンとの60年に渡る戦いを経て、地球はほとんど破壊されてしまった。
生き残った人類はタイタンという星に移住する計画のため宇宙ステーションへ移り住んだ。
この計画に必要な海水を大量に組み上げる装置(名前忘れた)を警護する任務に就いているジャック・ハーパー。
彼とパートナーのヴィクトリア(アンドレア・ライズブロー)はこの任務に就くために過去の記憶を消去されているのだが、ジャックには時々、廃墟となる前の地球にいる自分と謎の女性の記憶がフラッシュバックすることがある。
ある日、地球に墜落した宇宙船から乗組員を救出するジャック。その女性こそ記憶に残る謎の女性・ジュリア(オルガ・キュリレンコ)であり、目を覚ますと彼女も「ジャック…」と彼に呼びかけるのだった!というストーリー。

感想を述べようと思うとこの作品にしかけられたオチに触れないわけにはいきませんのですが、それを言ってしまうとハイソレマデヨ~ですので、物語に関する感想は書かないことにします!
トム様のSFとしては「宇宙戦争」ほどのガッカリはなかったものの、腑に落ちない展開がちょっと残念でしたね。いい要素は多々あってんけどなー。始めからラブストーリーと思っとけば良かったんかな…
観た人は、後に残るモヤモヤについて語り合おうではないか!

あとはやはり、SFはもう飽和状態ですから「これはちょっとスターウォーズ的な」とか「マトリックスの要素もありつつ」とか、思わずにはいられないのですよね。オブリビオンとは忘却という意味だそうですが、人間の記憶って完全に消し去ることはできないんですよな…ということで。
あ、そういうSFもあったよね…
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by hobomovie | 2013-06-21 22:35 | 外国映画 | Comments(0)

アウトロー<2012>

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ジャック・リーチャーは元軍のエリート秘密捜査官。仕事や家や家族のみならず、免許証やクレジットカード、携帯電話すら持たず、流れ者人生を送っている。
我らがトム様が、こんなダークヒーローを演じるのは珍しいですね。

ピッツバーグ郊外で殺人事件が起こり、5人の男女が犠牲となった。逮捕された容疑者は黙秘を続けていたが、突然「ジャック・リーチャーを呼べ」と言い始めた…というオープニングから、流れ者ジャックが登場。
金髪美女弁護士ヘレンと共に謎が謎を呼ぶ事件を解決していきつつ、トム様お得意のアクションも織り交ぜた、見応え十分の作品でございました。

原作が人気シリーズ小説で、監督が「ユージュアルサスペクツ」の脚本家ということもあってか、ただのアクションというよりはサスペンス色が強くて面白かったです。
といいつつもアクションてんこ盛りだし、おいおいおい!と突っ込みたくなるところもあったりするんですが。

直球ストレートなヒーローものを得意とするトム様の作品の中ではちょっと異色ですが、アベンジャーズ・スーパーマン系よりもバットマンスパイダーマン系が好きなワタシは結構好きな作品でした。
ちなみに、ストーンズよりはビートルズの方が好きですけどね、関係ないか。

ところでこの作品、原題は「ジャック・リーチャー」なんですが、シリーズ化されるのかな?ジャック・リーチャー○○へ行くの巻、みたいな。
ロバート・デュヴァルが演じた助っ人おじいちゃんはいいキャラクターだったので、是非次回も登場してほしいものです。
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by hobomovie | 2013-06-07 23:00 | 外国映画 | Comments(0)