<   2012年 10月 ( 2 )   > この月の画像一覧

推理作家ポー 最期の5日間<2012>

d0088211_8115724.jpg


シャーロック・ホームズ愛好家としては、そのルーツであるエドガー・アラン・ポーもちゃんとおさえてるつもりではあったんですが。まさかポー自身が40歳の若さで謎の死をとげていたとは、全然知りませんでしたよ。

ボルティモアの酒場で酩酊状態で発見された時には、何故か他人の服を着ていて、そもそもボルティモアにいた理由も不明(ニューヨークに向かう途中で数日滞在していたとか)、うわごとのように「レイノルズ」と言って亡くなったという。謎ですね~。
この事件には色々な作家が創作意欲をかきたてられたようで、それぞれに脚色を加えた小説が発表されていたりするようです。

この作品では、その謎の死をベースに、亡くなるまでの5日間にポーが、自分の作品の模倣犯と対決していたというストーリーになっています。
作品になぞらえてどんどん人が殺されていくし、ポーの恋人が誘拐されてしまうし、最終的にポーは死ぬとわかっているにもかかわらず、ドキドキハラハラの作品でした。

ポーの作品で自信を持ってあらすじを言えるのは「黒猫」「モルグ街の殺人」「ウィリアム・ウィルソン」くらいのワタシには全く聞いたことないような話も次々出てきて、これはも一度ポーの作品を読み直さなきゃなぁと思いました。
原題の「THE RAVEN」も、「大鴉」という小説のタイトルからとられているのに全然わからなかったしねぇ。カラスはストーリーの要所要所で出てきて、重要なアイテムでもありました。

作品を知らなくても面白かったけど、もっと知っていたらもっと楽しめたのかと思うと残念です。

そんな感じでごく一部しか読んだこと無い上に、作品からヨーロッパな印象を受けていたワタシ、ポーはてっきりイギリス人かフランス人だと思いこんでいたら、まさかのアメリカ人だったとは。舞台がアメリカでまずびっくりでした。
セットや衣装も良くて、こういう時代もの・ミステリーものが好きな人には絶対おすすめの作品でした。
[PR]

by hobomovie | 2012-10-27 08:12 | 外国映画 | Comments(0)

グスコーブドリの伝記<2012>

d0088211_919297.jpg子どもの頃「銀河鉄道の夜」を親戚の伯父さんに連れて行ってもらいました。全体的に暗~い作品で、なんて悲しい話なんだと子どもながらに思ったもんでしたが、何故か忘れられず、大人になってDVDを買い、今でも時々みています。
そのチームが再結集でまた宮沢賢治のアニメを作ったというので、楽しみに観に行ってみました。

原作は読んだことがあったけど、「銀河鉄道」に負けず劣らずの暗いお話です。
緑豊かな山で両親と妹と幸せに暮らしていたブドリ少年。しかし突然の冷害と飢饉によって両親は行方不明、妹は人さらいにあい、天涯孤独となってしまうのです。

これはもうジョバンニを遥かに超える苦境。ジョバンニにもさびしい身の上だったけど、家族はいましたからねぇ。

そしてブドリ少年は生きるため、そして妹を探すため、旅に出ます。
まず最初にたどりついたテグス工場では短期間でしたが、次にやってきた農場では住み込みで長期間働きます。農園の主一家がいい人で、本で勉強する機会もありぐんぐん成長するブドリ少年。最終的には火山の研究者という仕事につくことができます。
その後火山の研究を続けるうち、噴火によって甚大な被害を及ぼす可能性がある火山が発見されます。
様々な苦境を乗り越えてきたブドリの選択した道とは?

ゼロから自分の未来を切り開いて進んでいくストーリーはまぁわかりやすいんだけど、原作の摩訶不思議な世界観も残そうとしているせいか、全体的にぼんやりした作品になっちゃいましたなぁ。
d0088211_9192928.jpg
イーハトーブの街は目をみはるような面白い映像になっていたことだし、その気になれば最新技術を駆使した感動巨編に仕上げることもできただろうに、そっちを狙ったらもうちょいヒットしたんでないの?と思います。

もしくは心底原作に忠実に、もっと素朴で暖かい作品にしてほしかった。後者であれば、ワタシのDVDライブラリーに加わることもあったかもね。

ということで、どっちつかずで残念!な作品でした。
[PR]

by hobomovie | 2012-10-06 09:19 | 日本映画 | Comments(0)