<   2010年 07月 ( 3 )   > この月の画像一覧

リトル・ヴォイス<1998>

d0088211_9183097.jpg90年代は「ブラス!」「トレインスポッティング」「フルモンティ」「ロックストック」などのヒットで、イギリス映画がすごく元気でした。
一時期のフランス映画にやたらジェラール・ドパルドューが出ていたように、この頃のイギリス映画はユアン・マクレガーの出演率が高いですね。この作品にも、主人公の相手役で出演しています。

ストーリーは、父親の死以来心を閉ざした少女エルヴィーは、部屋にこもって父が残したレコードを聴き、歌うことを唯一の楽しみとしていた。ある日、母親の恋人が彼女の才能に目をつけ、歌手として舞台に立たせることをもくろむのだが…という、ストーリー自体はこれといって目新しさはないものの、この映画のすごいところはやはり、主演のジェイン・ホロックス。
そもそも、彼女のジュディ・ガーランドやマリリン・モンローの歌まねにほれ込んだ作家が、彼女のために書き下ろした舞台作品の映画化だそうで、ライブシーンは圧巻でした。
舞台で主演→そのまま主演で映画化っていうのも、なかなか珍しいパターンではないでしょうか。他には「ヘドウィッグ」くらいしか思いつきません。

こんなに魅力たっぷりな作品ですが、日本ではいまいちパッとしなかったような記憶が。上映されていたのも、小さーい劇場でした。他のイギリス映画にくらべると少々地味でしたかね~。

監督は「ブラス!」のマーク・ハーマン。観たいなぁと思いながら逃している「縞模様のパジャマの少年」も彼の作品でした。早く観なくては。
[PR]

by hobomovie | 2010-07-24 09:23 | 外国映画 | Comments(0)

クロッシング<2008>

クロッシング
d0088211_954396.jpg

2007年の北朝鮮、炭鉱で働く父ヨンス、母ヨンハとともに、11歳の息子ジュニは貧しいながらも幸せに暮らしていた。
しかしある日ヨンハが結核に倒れ、同時に妊娠中であることがわかる。ヨンスは様々な手を尽くすが、妊婦用の結核の薬は北朝鮮ではまず手に入らない。
そこでヨンスは、当面暮らしていける食料を準備し、ジュニに「必ず戻る」と約束して、薬を手に入れるため命がけで中国へ逃れる決意をする…
d0088211_9574675.jpg
韓国の人気監督キム・テギュンが百名以上の脱北者、ブローカー、脱北者支援NGOなどに行ったインタビューと、実際の事件をベースに作り上げた作品です。
ロケは韓国以外にモンゴル・中国でも行われ、特に中国は北朝鮮に友好的な政策をとっているため、必要最低限のスタッフ・キャストでゲリラ的に撮影したそうです。そのおかげもあって、とても緊迫感のあるリアルな映像でした。

フィクションだけど、ドキュメンタリーを観ているようなパワーのある作品で、本当に観て良かったと思います。

ヨンスが旅立った後ヨンハが亡くなってしまい、たったひとりで苦難を乗り越えようとするジュニ。涙無しでは観れません。
全然背景は違うんだけど、「火垂るの墓」の清太と重なりました。65年まえの日本と同じような非常事態が、今なお北朝鮮で起きているという事実。
聞くところによると2007年当時より、状況はさらに悪化しているとか…

パンフレットにはスタッフ、キャスト、ジャーナリストなどによるたくさんの思いが載せられていて、とても読み応えがありました。日本で公開に至るまでも様々な障害があったようで、2年もかかってしまったみたいです。
d0088211_95888.jpg

最終的に韓国へたどりついたヨンスが「神は南側にしかいないのか!」と感情を爆発させるシーンが、一番胸に響きました。
是非!みなさんも観られたし。
[PR]

by hobomovie | 2010-07-17 10:06 | 外国映画 | Comments(2)

告白<2010>

d0088211_0103911.jpg告白
中学1年生3学期の終業式。担任の森口(松たか子)は、2月に死んだ4歳の娘・愛美(芦田愛菜)は事故死ではなく、クラスの生徒2名によって殺されたという告白を始める。
黒板に大きく「命」と書き、森口先生の最後の授業はどんなものになるのか…?というオープニングから、事件の真相、生徒たちの残酷ないじめ、新たな殺人、森口先生の復讐と、息もつかせぬ展開でした。

原作が評判になっていたので先に読んで完全にストーリーは把握しているものの、「下妻物語」、「嫌われ松子の一生」、「パコと魔法の絵本」の中島哲也脚本・監督ということでぐいぐい引き込まれる映像で、みごたえ充分!全く原作を知らずに観る人はどう思うかな~すっごくびっくりするだろうな~と若干うらやましいです。

レディオヘッドの主題歌と、日本のBorisというヘヴィロックバンドの曲が主に使われていてかっこ良かった。特にクライマックスのシーンではPVか!というくらいのハマりようです。
d0088211_011523.jpg
松たか子・木村佳乃・岡田将生というメジャーな俳優以外はあまり知られていないような俳優さんをたくさん使っていて、特に生徒たちはオーディションだったようですが、誰もかれもハマり役でした。
松さんのこんなにシリアスな役は初めて観ましたが、迫力があって良かった。監督も映画化にあたって松さん以外は考えられなかったそうですが、納得納得。
d0088211_0152949.jpg
中学生が起こす事件ということや、ちょっと残酷なシーンがあるということでR-15がついちゃってますが、大人が楽しむミステリーということでいいんじゃないでしょうかねー。
観た人は、エンディングについてじっくり話し合いましょう。
[PR]

by hobomovie | 2010-07-09 00:16 | 日本映画 | Comments(0)