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ミツバチのささやき<1973>

d0088211_21335752.jpgかなり前なんですが、ガーデンシネマでビクトル・エリセ特集をやっていたことがありまして。
名作という評判はよく聞いていて、「パンズ・ラビリンス」のときに"フランコ政権下のスペインつながり"でさらに観たくなっていたので、いそいそと出掛けました。

小さな田舎村で暮らす、イザベルとアナの姉妹。6歳のアナの目で見た世界を、現実と夢の境目がはっきりしない、ある意味リアルな映像で描かれています。
日々の暮らしが淡々と続いていく中で、村唯一の映画館で観た「フランケンシュタイン」にアナの世界は影響されていきます。村はずれの空き家に精霊が住むと信じて放課後に通い続けるのですが、そこに住んでいたのは精霊ではなく…。

フランコ政権下のスペインという予備知識があるから若干盛り上がって観ることができますが、そうでもなければ「なんだこりゃ」と首をかしげる作品でした。
ともかく、アナ中心に進んでいく世界で、それ以外のシーンはめちゃくちゃ客観的です。養蜂業を営む父も、誰に宛ててか頻繁に手紙を書いて投函し続ける母も、謎だらけ。
もちろん説明らしい説明は無しです。

こ、これが名作というものね…とよろめきながら映画館を後にしたものの、やっぱりもう少し理解しておきたいと映画グッズ屋さんへ行きました。
全く商売気の無いおっちゃん店員は「今ひとりしかいないから、2階にある在庫が取りに行けない」というむちゃくちゃな理由でパンフレットは出してくれず(泣)、とりあえずチラシだけ買って、また来ます…と帰りましたとさ。
あれからだいぶ時間がたってしまったので、次に行ってもパンフは買えないような気がします。

ネットで批評を読んだり、あれやこれやと考えたりしているうちに記憶も薄れてきて、なんともぼんやりした印象の作品になってしまいました。でも、アナを演じていたアナ・トレントのかわいさだけは今も鮮明に残っています。それだけでも観る価値ありかもって言うくらいです。
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by hobomovie | 2009-12-27 21:38 | 外国映画 | Comments(0)

ヴィレッジ<2004>

d0088211_21271427.jpg謎が謎を呼んで、最後に大オチ!というナイトシャマラン監督作品の中で、ワタシが「シックス・センス」の次に面白いと思う作品です。

舞台はペンシルバニア州の、森に囲まれた小さな村。人々は助け合いながら自給自足の生活を営み、強い絆で結ばれている。
しかし、そのユートピアには「決して森に入ってはならない」「赤い色は不吉であり、封印せねばならない」「警鐘が鳴ったら地下室に身をひそめなければならない」などの固い掟がある。
そんな中、突然村の平穏が乱される事件が起き、盲目の少女アイヴィーが重大な使命を受けるのだが…というストーリー。
赤に反して黄色は身を守る色、と言われています。
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ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディという個性派俳優に混じってシガニー・ウィーバーが出ていてびっくり。

なにしろ大オチがすべての作品なので、詳しいあらすじは書けませんね。

この作品以降の3作(「レディ・イン・ザ・ウォーター」「ハプニング」)の大失敗で、監督生命は風前の灯なんだそうですが…先の読めないストーリー好きなワタシとしては、なんとか持ち直してほしいと思いますです。
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by hobomovie | 2009-12-24 21:30 | 外国映画 | Comments(2)

カールじいさんの空飛ぶ家<2009>

d0088211_2239997.jpg久しぶりに、ピクサー×ディズニーの作品を劇場で観てみました。
元々ファンタジーが好きなのでピクサーの作品は好きなんですが、最近はワタシを動かす何かがあとちょっと足りない作品が続いていた感じ。今回は、新聞の批評などでほめられていたことや、ストーリーの予想がつかないこと、なんといっても主人公がおじいさんなこと、といった要素が期待感を増しましたね。

カール・フレドリクセンは78歳。幼なじみエリーと結婚し、幸せな人生を歩んできた。そのエリーに先立たれ、家は立ち退きがかかり、福祉施設へ入らなければならない状況に追い込まれる。
そこでカールじいさんはエリーと一緒に夢見ていた、南米のパラダイス・フォールへ旅立つ決意をする。大切な家に無数の風船をくくりつけ、カーテンで帆をはって舵をとりながら…といったストーリー。

カールとエリーの人生を振り返る冒頭のシーンは、評判どおり感動的で良かった。それでこそ、カールじいさんが旅立つ理由がわかるというものです。
映画全体としてはアドベンチャーの要素が勝っていて、ハラハラドキドキ、楽しめました。旅の仲間も個性あふれる、かわいいヤツばかりで良かったです。

あと特筆すべきは、ストーリーに重要な役割を果たす、エリーの「冒険ブック」が日本語で書かれていたこと。これって今まで無かったのでは?と思います。たとえ吹替え版でも、映像で出てくる文字には字幕が付くのが当たり前でしたもんね。
今回は小学生の甥っ子・姪っ子たちと観たので、ちびっこにもわかりやすくていいなぁと思いました。
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終わって映画館のショップに行くと、グッズがすごくたくさん。迷ったけど、ブックマーカー(というんでしたっけ、しおりのこと)を買いました。
で、グッズのあちこちに「UP」と書いてあるな~と思っていたら、なんとこの映画の原題なんだそうで。驚愕のシンプルさ。せっかくの作品がこのタイトルじゃあ、ちょっと拍子抜けじゃないですか!?いくらタイトルに凝らないお国柄とはいえ…もったいないですね。
カールじいさんの空飛ぶ家
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by hobomovie | 2009-12-18 22:41 | 外国映画 | Comments(3)

イングロリアス バスターズ<2009>

第二次世界大戦中の1944年。「イングロリアス バスターズ」=「栄光なき野郎ども」と呼ばれる、アメリカ軍の秘密部隊がフランスに潜入していた。
彼らの使命はナチス・ドイツ兵の暗殺や虐殺であり、必ず彼らの仕業だとわかる印を残す。
ドイツ兵はバスターズを恐れ、ついにその噂はヒトラーが聞き及ぶまでに至った。
ヒトラーがバスターズ一掃の命令を出す一方で、バスターズはパリで行われるドイツ映画のプレミア上映会で劇場を爆破する計画を実行に移すのだが…というストーリー。

ほんとにタランティーノ映画なの!?と疑うような、実にマトモなストーリー展開ですが、脚本・監督・製作はクエンティン・タランティーノです。
彼の作品は色々みてきましたが、劇場でちゃんと観るのはこれが初めて。ワタシにとって彼の作品は、あまりに暴力的すぎてついていけない時があるので、家でテレビやDVDでみるのがちょうどくらいです。
この作品も「タランティーノ映画だし、いつ誰が死ぬもしくは痛い目にあってもおかしくない…」というハラハラ感をかかえて観ておりました。

しかしこの作品は、突然入り込む回想シーンだとか、音楽だとか、様々な作品との関連性だとか、随所にタランティーノ色は現れつつも、純粋に戦争映画として楽しめたと思います。実話ではないので、ある意味SF的な部分もありますが。

印象的だったのは、新聞の批評なんかでもほめられていた、SSのランダ大佐役クリストフ・ヴァルツです。英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語を自在に操り、「ユダヤ・ハンター」の異名をとる冷血な役なんですが、それがもうハマりにハマっておりまして。
すごく良かったです。だんだん寺島進に見えてきましたけどね。
あと、プレミア上映が行われる映画館の館主ショシャナ役のメラニー・ロランも良かった。これから色んな作品に出るでしょうね。
あ、あくまで主役はバスターズの隊長ブラッド・ピットなことを付け加えておきましょう。アゴ出すぎじゃないでしょうか。
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観終われば、へぇ~こんな作品とも関連が!とかマジで音楽をエンニオ・モリコーネに依頼して断られたんだ(笑)というような発見があるパンフレットも、お楽しみです。
イングロリアス・バスターズ
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by hobomovie | 2009-12-08 00:15 | 外国映画 | Comments(0)