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バッファロー’66<1998>

d0088211_2303892.jpg映画俳優よりはアーティストという方がしっくりくる、ヴィンセント・ギャロ様が監督・脚本・主演・音楽を務めた出世作です。
ちなみにワタシはダウンタウンの松ちゃんとどうやってもダブってしまうのですが。
顔つきはもちろん、若干アタマおかしいんちゃう?っていうくらいの仕事ぶり。もちろん両方ホメてます。

5年の刑期を終えて出所したビリー(ヴィンセント・ギャロ)は両親にそのことを隠し、仕事の都合で遠くから帰ってきたことにしている。勢いで妻を連れて帰ると言ってしまったため、通りすがりの女性(クリスティーナ・リッチ)を誘拐して故郷のバッファローへ向かうのだが…というストーリー。
クリスティーナ・リッチの「アダムスファミリー」からの変貌ぶりにびっくりしたもんでした。

ギャロの少年時代の体験がベースになっている、私小説的かつ断片的な作品で、好き嫌いが分かれると思います。
ワタシが当時働いていた雑貨屋さんでは、ポスターがよく売れました。確かに部屋に飾ってあるとオシャレな雰囲気はかもしだせるかな~というポスターでしたが、ワタシならこんな怪しいおっさんの顔は毎日見たくないです。

ギャロ様、最近はいかがお過ごしなんでしょうかね。パンフを改めて読むと以前は画家として活躍していたり、バスキアと音楽活動もしていたとか。
何故かラルクアンシエルのPV監督も務めてらっしゃるようですが、彼のアンテナにひっかかったものに飄々と参加し続けてるんでしょうねぇ…
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by hobomovie | 2009-08-30 23:02 | 外国映画 | Comments(2)

精神<2008>

d0088211_953259.jpg岡山市の「こらーる岡山」という精神科クリニックへ通院する患者、医師、スタッフの姿を追ったドキュメンタリー作品。
想田和弘監督による、観察映画第2弾です。ちなみに第1弾は川崎市の市議会議員選を観察した「選挙」ですが、そっちは観てません。

こらーる岡山は古い民家を利用したクリニックで、およそ病院らしくない雰囲気。設立した山本昌知医師は精神科病棟の鍵を取り払う運動の草分け的存在の方なので、あえてこういうところで開院したんだなという気がします。
待合室も、事務所も、診察室も「田舎の親戚んち」という感じで、良くも悪くももっさりしたところでした。
古い家に暮らしたことがある経験者としては、こういう建物はどんだけ掃除してもキレイになった感じがしないんだよね~と思いながら、せっせと掃除するスタッフの姿を観ておりました。
スタッフのみなさんは明るくて熱意があって、とてもいい雰囲気の方ばかりでしたね。

この作品の特筆すべき点は、顔も声も完全にオープンで患者が出演しているところです。監督が患者一人ひとりに自己紹介して依頼しても8~9割は断られ、オッケーした数少ない方が登場します。
やはり精神科クリニックに通院しているということを公表すること、病気と戦う自分の姿を全世界にありのままさらけ出すこと、本人や家族の心情から言えばとんでもない話しですよね。本編中に語られる患者の体験や、映し出される日々の暮らしは、本当に貴重な映像だと思います。

精神障がい者と健常者(この言い方がまず違和感ありますね)の間には厚いカーテンがあって、それはなかなか開かれないという話しが少し出てきますが、全体的にはあるがままを淡々と撮った映像なので、結論的なことは触れられずに終わります。
観る側にゆだねられちゃったな~としばし考えさせられました。
私はそのカーテン=偏見は、お互いを知ることで取り払われるんだと思います。そのきっかけになるような、いい作品を観ました。

こらーる岡山で使われている個人ファイルを模したパンフレット、よくできてます。
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精神
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by hobomovie | 2009-08-22 09:57 | 日本映画 | Comments(0)

セントアンナの奇跡<2008>

d0088211_21243119.jpg「マルコムX」や「ドゥザライトシング」など、黒人ならではの視点で名作を送り出しているスパイク・リー監督の作品ですが、実はリー監督の作品を観るのは初めて。
いわゆる第2次世界大戦モノは色々と観たことがあるけど、黒人のアメリカ兵は出てきたこと無かったな、と気づかされました。黒人には選挙権も無いような時代に、そんな母国のために命をささげるとは実に皮肉。
でも実際に黒人部隊というのはあったそうで、俺はアメリカの未来にかけてるんだ、と黒人兵の1人が言う場面が印象的でした。
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物語の始まりは80年代アメリカで、郵便局員が窓口に現れた男性を突然射殺するという不可解な事件から、その発端となる第2次世界大戦中のイタリアへと移っていきます。
イタリアはムッソリーニ率いる共和国軍、イタリア王国軍、ドイツ軍、アメリカを含む連合軍、民間兵のパルチザンによって混乱状態に陥っており、この作品では特にドイツ軍と連合軍の戦いが描かれています。
戦闘やドイツ軍の侵略のシーンはリアルで胸が痛みました…

ストーリーのほとんどがイタリアの田舎村で、ヨーロッパ映画のような雰囲気でした。イタリア映画が得意とするような、かわいい少年も出てくるし。
結末は若干ハリウッド映画的で受け入れにくい部分もありますが、見ごたえのあるいい作品でした。

セントアンナの奇跡
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by hobomovie | 2009-08-16 21:29 | 外国映画 | Comments(0)

扉をたたく人<2007>

コネティカットに住む大学教授のウォルターは妻に先立たれ、子供は独立し、変わり映えのしない毎日を過ごしている。久しぶりにニューヨークにあるセカンドハウスへ行くと、見ず知らずの若いカップル、タレクとゼイナブが空家だとだまされて住んでいた。
あまりのことに驚く3人だったが、次に住むところがみつかるまで一緒に暮らすことを認め、ウォルターの生活は一変する。
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タレクが持っていたジェンベを教わり、徐々に心が通いだした矢先、駅の改札を無理やり通った(ように見えた)だけでタレクが警察に連行されてしまう。
永住権を持たないタレクとゼイナブはどうなるのか…?

長々とストーリーを書きましたが、こんだけ予備知識があっても充分楽しめる作品です。「楽しめる」と言うより「考えさせられる」とか「感動する」の方がぴったりくるかも。

9.11以降、自由の国アメリカがどれほど不自由の国になっていることか。
タレクがアラブ系じゃなかったら、これほどの扱いはされなかったのでは?と思ってしまいます。

ウォルターを演じているのは、ずっとバイプレイヤーだったリチャード・ジェンキンス。この作品でアカデミー賞にノミネートされました。タレク、ゼイナブ、タレクの母と、有名な俳優さんは全然出てこないけど、みんなすごく良かったです。
感動的な作品でした。
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扉をたたく人
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by hobomovie | 2009-08-08 21:32 | 外国映画 | Comments(0)

シックス・センス<1999>

d0088211_1421780.jpgタイトルはずばり「第六感」。ハリウッド映画の原題はたまに「なんで?」みたいなものもありますが、M・ナイトシャマラン監督のネーミングセンスは結構好きです。

ちなみに五感とは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のことで、東洋も西洋も同じ数なんだなぁと思っていたら、これはアリストテレスによる分類だそうです。西洋から伝わった考え方だったんですね。ちなみにちなみに、感覚というのは本当は大きく9つはあって、細かく分けると20くらいになるそうです。

さて、作品は精神科医マルコム(ブルース・ウィリス)が霊感の強い少年コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)を担当することになったことから始まり、死者が見えることで苦しんでいるコールを救おうとするマルコムとのつながりを描いています。…と言うと若干オカルトめいた感動のヒューマンドラマな感じですが、シャマラン監督お得意の「大オチ」が用意されている、よくできた作品でした。
監督とハーレイ君を一気にスターにし、結構ヒットしましたね。
途中でオチに気づいた友達もいましたが、ワタシはラストまで全くわからなくて、「ま~じ~で~!」と製作者の思惑通りの反応をしてしまいました。

舞台はアメリカのフィラデルフィア(監督の出身地)で、歴史的建造物なども多く残る地域なんだそうです。年代物の幽霊(というんだろうか)が出てくるくだりも、それで納得。

たくさん出てくる幽霊役の中に、その後ドラマ「OC」で大人気になるミーシャ・バートンがいるのも見どころですね。

この作品が面白かったので、その後の「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィレッジ」も劇場で観ました。最近のは観損ねております…
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by hobomovie | 2009-08-02 14:04 | 外国映画 | Comments(0)