カーズ クロスロード<2017>

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このブログでもたびたび申し上げておりますが、ワタシは奥田民生の大ファンであります。その彼が日本版エンドソングを担当するというので、いそいそと日本語吹替え版を観に行ってまいりましたよ。

今回で3作目ですが、1作目はなんとなーくテレビでみたことがあって、2作目は急きょレンタルして、3作目にのぞみました。いやはや、「トイストーリー」シリーズ同様、3作目まで観て初めて作品のパワーに感服すると言いますか、ピクサーマジック再びでございましたよ。
ほんまあなどっててごめん!という思いでいっぱいです。
そう考えるとトイストーリーにちょっと似た展開もあるかなと思うのですが、カーズシリーズを振り返ってみましょうか。

カーズでは人間が全く存在せず車たちが暮らす世界なんだけど、この設定が結構突飛だから付いていきにくいところがありますよな。
1作目ではトップレーサーのマックイーンがひょんなことから田舎町ラジエータースプリングの面々と出会い大きく成長するという物語。トイストーリーでもウッディ最初はまぁまぁ嫌なヤツだったなぁ。

「カーズ2」では本編にPerfumeの「ポリリズム」が使用されるという楽しみもありつつ、マックイーンの仲間であるレッカー車のメーターをメインにした、これまたびっくりなスパイ・アクションものに仕上がっておりました。
冒頭から登場するスパイ・フィンの声を名優マイケル・ケインがやってるところとかもニクイですな。トイストーリーでも2作目はウッディがさらわれて、バズを中心に救出大作戦を行うハラハラドキドキの展開でした。

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そんなこんなで3作目。マックイーンのトップレーサーとしての存在をおびやかす若いレーサーが登場し、それまでのやり方では勝てなくなってしまう。
さらに大クラッシュを起こして再起不能かと思われている中、新たなトレーナーをむかえて再出発にチャレンジするというストーリー。
そこは決して平たんな道のりではなく、まぁ色々あるんですけども、若い女性(というのかな?)トレーナー・クルーズとの出会いがマックイーンのレーサー人生(というのかな?)に大きな変革をもたらすという、劇的な幕切れでございました。

これをもし実写で映画化しても、こんなに幅広い客層には観てもらえないじゃないですか。それがピクサーのパワーだなあとつくづく感じました。
ストーリー的にはむしろ、子供と一緒に観に来た大人が刺さるんじゃないでしょうかねぇ。トイストーリーでも3作目では時の流れを感じるエンディングでしたが、今回のはオクダの歌声もあいまってさらに感動的でした。
劇場で観て良かったです。「エンジン」響くわ~。

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<おまけ>
オクダがピットクルーのグイドがいちばん好きだと言っていたので、買ってしまいました。久しぶりにやると楽しいですね、レゴ。


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# by hobomovie | 2017-09-18 21:46 | 外国映画 | Comments(0)

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ<2016>

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だ~か~ら~、このサブタイトル必要ですかね!!という邦題はさておき。
前評判どおりとてもいい作品でした。

ロンドンのストリートミュージシャン・ジェームズは薬物依存の更生プログラムを受けながら路上生活をしていて、どん底の生活。
一瞬でも気を緩めたらすぐにドラッグに手を出してしまうどうしようもない状態です。

更生プログラムの担当者のおかげでなんとか住む部屋だけは確保できたところで、運命の出会いがやってくるのであります。
茶トラの野良猫・ボブと一緒に暮らすようになってからジェームズの生活は徐々にいい方向へ向かいます。ちょっと順調すぎじゃね?と思わなくもないですが、実話なんだからしょうがない。

そしてとにかくボブがかわいくてしょうがない。ときどきカメラがボブの目線になるのもまた良し。

ジェームズは俳優さんが演じているのですが、ボブはほとんど本人(猫)がやっている模様でした。ハイタッチする猫なんて、いるんですねぇ本当に。

ワタシ的にはかつて旅したロンドンの風景がたくさん出てきて、特に思い出に残っているコヴェント・ガーデンやノッティングヒルがみられてうれしかったです。
あと、少しだけ野宿生活者に関わる職場で働いていたことがあるので、ジェームズのリアルな路上生活やビッグイシューを売ることが出てきて良かったなぁと思いました。
もちろんこの映画もビッグイシューで取り上げられてましたよ。

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# by hobomovie | 2017-09-02 22:16 | 外国映画 | Comments(0)

ハクソー・リッジ<2017>

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ハクソー・リッジとは太平洋戦争中、沖縄の激戦地であった高田高地のこと。
アメリカ軍はのこぎりで切ったようなその崖をのぼり、その先では日本軍が地下に陣をかまえていて、まさに死闘がくりひろげられた、という戦闘シーンがクライマックスのこの作品。

主役のアメリカ人デズモンド・ドスは実在の人物で、銃を持つことを拒否して衛生兵になり、多くのアメリカ兵を救ったという。
デズモンドがアメリカ軍に入隊してからは苦難の連続で、どうしてそこまで強い信念を持つことができたのかと不思議に思うとともに、悩みに悩むアンドリュー・ガーフィールドをみていたら「沈黙」で演じていた、江戸時代に日本にやってきた宣教師の役とダブりました。ハリウッド映画界も彼が泣きながら苦しむような役を次々とやらせますよな。

正しいと思っていてもそれを行動に移すのが難しい時代、幼少期の経験や強い信仰があっても自分の信念をつらぬくなんてできないよーと思うけど本当にあった話なのだから本当なわけで、人間にはそんなすごいパワーがあるのだと改めて感じました。

ハクソー・リッジの激戦はそんなデズモンドを応援する気持ちがあるもののすごく生々しいシーンの連続で、しかも戦っている相手は日本人だし、すごく複雑な心境で泣けてきました。人を殺したくないというデズモンドの信念はわかるけど、そうやって助けた兵士はまた人を殺すわけで、あーもうわけがわからなくなってきた。つくづく戦争は嫌だと思うけど、みんながそれぞれの信念で戦うことをやめればいいのになぁと思うわけです。

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# by hobomovie | 2017-08-23 23:03 | 外国映画 | Comments(0)

メッセージ<2017>

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さあさあ、地球のあちこちに突然宇宙船が出現しました。日本のお菓子「ばかうけ」型の、巨大で不思議な宇宙船です。
中国、ロシア、日本など各国が対応に追われますが、何の目的で現れたのか全くわかりません。
あ、ちなみに日本では北海道に現れたようですよ奥さん。

アメリカでは言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)と物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)が招集され、どうやら宇宙船の中にいるエイリアンとコミュニケーションをとろうとしている様子です。
ばかうけ宇宙船の中は人間に適した環境ではなく、限られた時間の中で得た断片的な情報をなんとかつなぎ合わせるルイーズとイアン。
果たして宇宙船の真の目的とは?

ハリウッドのSF作品というと想像を超える映像をドーン!バーン!と出すイメージで、今回もまぁすごいはすごいんですけどそれほど派手さはなく、主人公ルイーズの内面を丁寧に描いた作品でした。
冒頭からルイーズがひとり娘と過ごした日々の記憶がちょいちょい挟まれてきたりして、彼女が思い悩みながら生きているようでありつつ、宇宙船の件同様すべてが断片的で、最初からずっと頭の上に「???」が浮いている状態で観続ける感じでした。
それがなんと結果的にはばかうけ宇宙船がやってきた目的にもつながったりして、なんとっそうでありましたか!と膝を打つエンディングでした。

説明的なセリフや展開がほとんど無いところもまた良かったです。
今の世界、どの国家も未確認の宇宙船はもちろん他の国も全く信用してなくて各国の対応がバラバラ、アメリカ国内でも分裂しかねないところはすごくハラハラしたし、皮肉なストーリーでもありましたな。
みごたえのある、面白い作品でした。

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# by hobomovie | 2017-07-23 21:21 | 外国映画 | Comments(0)

怪物はささやく<2017>

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病気の母とふたり暮らしのコナー少年。
ある夜、家の窓から見える墓地に立つ大きなイチイの木が怪物となってコナーの元にやってくる。
怪物が3つの物語を話し終えたら、4つ目の物語はコナーが真実の物語を話すのだという。怪物は毎晩12時7分になるとコナーの前に現れるのだが…というストーリー。

コナー少年のお母さんはかなり深刻な病状で、ふたりの暮らしに大きな影を落としている。
母の母である祖母は厳格でとても一緒に暮らしたくないし、父は新しい家族とアメリカで暮らしていてコナーをひきとってはくれない。
さらに学校では毎日いじめを受けていて、もうどうしようもなくかわいそうなコナー少年。

怪物が現れることで、彼の人生は果たしていい方向にむかうんだろうかと心配しながら見守る作品でございました。なにしろプロデューサーが「パンズ・ラビリンス」を手掛けた人だけに衝撃の結末もありえるかと思ってましたが、もとが児童文学なこともあってか、ややダーク程度におさえられてました。ほっ。

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怪物が話す物語は、コナー少年が描いた絵をアニメーションにしたようになっていて素敵でした。ダークで摩訶不思議な世界が良かったです。エドワード・ゴーリーとか好きなワタシ好みでした。

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コナーのお母さんをフェリシティ・ジョーンズが演じているのですが、当たり前ながら「ローグワン」のイメージとまっったく違っておりまして、女優魂を感じました。どうでもいいですが彼女、元ちとせに似てませんか。
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祖母はシガニー・ウィーバーが演じていて、お母さんが入院したからといって絶対一緒には暮らしたくないおばあちゃん・全英ナンバーワンでしたね。それでも娘や孫を思う気持ちがそこに隠れていることに、最後には気づかされました。
いいストーリにいい映像にいいキャスティング。いい映画でしたね。

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# by hobomovie | 2017-06-24 23:33 | 外国映画 | Comments(0)

ポーランドへいってきました その3

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今回訪れたクラクフという街は、映画「シンドラーのリスト」の舞台となった場所でもあり、映画のロケも行われました。
オスカー・シンドラーのホーロー工場が現在博物館になっているので、観光3日目の朝イチで路面電車に乗り込んで向かいました。鉄道の駅もすぐ近くにあるのですが、どえらい工事中で電車もストップしておりました。街でメインの鉄道なんだけど、どういうこと?と思いつつ、道行く人に場所をききながらたどりつきました。

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市街地からヴィスワ川を挟んで南側にあり、少し郊外なので雪も多く残っていたような。

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ホーローって英語ではエナメルなんですね。

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オープンの10時少し前に着き、最終的に20人ほどドアの前で待っていたので、ここも人気のスポットなんだなぁと感じました。ちなみにここで待ってる時が今回の旅で一番寒かったかも。

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博物館は、第二次世界大戦中のクラクフの様子を様々なアイテムで展示してあり、とても凝ったものでした。工場の建物だということを忘れてしまいそうになるくらい、大がかりでみごたえがありました。

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もちろん英語なので細かいところまで理解できませんでしたが、平和だったクラクフの街がドイツ軍に占領され、もともとユダヤ人が多く暮らしていたカジミエシュ地区にゲットーが形成され、収容所での強制労働が始まっていくという時間の経過にそった展示になっていました。

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そんなこんなでひとつひとつじっくり見て回っていたら、結構な人数が一緒に入ったはずなのに、いつのまにかワタシのまわりには誰もいなくなってしまいました。

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展示物のすべてが当時のクラクフを忠実に再現しているので、街の雑踏や人の声なんかがBGMとしてずっと流れていて、この集合住宅の入り口と思われるコーナーは薄暗い上にひそひそと話す声がずっと流れていて、若干怖くなってきてビクビクしながら通りました。

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ゲットーもリアルに再現されていましたが、ここへ至る通路も暗くてかなり怖かったです。

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シンドラーのオフィスまでたどりついたら、部屋のすみに係員のお姉さんが座っていてちょっとびっくり。それまでも結構写真撮ってたけど、OKですよね?とたずねたらもちろんですと言われてので、安心して撮り続けました。

「シンドラーのリスト」はみたことがあったけどかなり記憶が薄れている部分もあったので、帰ってから改めてみなおしました。行く前にみなおしとけば良かったなーと激しく後悔しております。
シンドラーはもともとビジネスマンで、安価な労働力としてユダヤ人を利用するという発想から収容所近くのホーロー工場を購入して事業を始めます。そこから様々な苦難を乗り越えて、結果的に多くのユダヤ人の命を救うことになるのですが、工場近くには収容所跡をしめすような場所もあったようです。下調べ不足で、まったくスルーしてしまったのが残念です。

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博物館の中に再現された収容所。本当に砂利がひいてあって歩きにくいことこのうえない。

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建物には「シンドラーのユダヤ人」と呼ばれた、シンドラーに救われた人たちの写真がたくさん飾られています。
自分がもし当時のクラクフ市民だったら、ユダヤ人だったら、どのような運命をたどることになったかなぁと思いをはせつつ博物館を後にして、ゲットーがあったカジミエシュ地区へ向かったのでした。

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# by hobomovie | 2017-06-10 23:52 | 日々のこと | Comments(0)

はらはらなのか<2017>

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大好きなチャラン・ポ・ランタンがまた映画に出演ということで、観に行ってまいりました。

父と2人で引っ越してきた12歳の少女・原ナノカはかつて子役として活躍していたものの、成長とともに伸び悩みつつある日々。亡くなった母は元女優で、その影を追い求めつつ彼女が所属していた劇団の門をたたくのだが…といったストーリー。

実際に原菜乃華という女の子が主演していて、同じ学校の先輩・凛役で吉田凛音という十代のミュージシャンも出演していて、今の彼女達そのままといった役どころが良かったですね。
オープニングからナノカの夢のようなシーンで始まり、その後劇団員として登場するチャラン・ポ・ランタンのメンバーなどなどがテーマ曲を歌い上げ、ファンとしてはワクワクものでした。
曲数は多くないけど、一応ミュージカル作品というくくりになるのかな。アイドル映画とか青春映画とも言えるけど、それだけでは終わらない、面白い作品でした。
まぁチャランポが出てなかったら観てなかったかもですけど(笑)、若者が悩みながら成長していくっていうこそばゆい感じもたまには体験しとかないとですね。初心わするべからず。

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おまけ:チャランポのライブに行ったら映画の公開記念イベントに抽選でご招待というのをやってたので応募したところ、当たったのでした。日帰りで東京へ行ってきたのでした。作品の上映は無かったけど、出演者のインタビューやチャランポのライブがあったので良かったです。一番左は酒井麻衣監督。これまた若い!!

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# by hobomovie | 2017-06-04 22:34 | 日本映画 | Comments(0)

美女と野獣<2017>

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ディズニーアニメの名作「美女と野獣」(1991)を、ご当家ディズニーが実写映画化。
ヒロインのベルは、ハリーポッターシリーズのハーマイオニーことエマ・ワトソンが演じるというので楽しみにしていました。

ストーリーはほぼアニメ通りですが、王子が野獣に変えられお城に呪いがかかるところが、冒頭でしっかりえがかれて面白かったです。あと、呪いがとけるところも今回の映画ならではだったかと。
ベルの母にまつわるエピソードも新しかったですね。

さらに新曲が3曲加わり、世界中の舞台で演じられてきた経緯もあってか、ミュージカルの要素がとても強くなったと思いました。
舞台をみているように、1曲ずつ拍手したくなる感じです。エンディングは、もちろん喝采ですよ。
ミュージカル好きにはとてもおすすめしたい作品でした。

今回はワタシの強力なプッシュで字幕版を観て、小3姪っ子を無理やりつきあわせた感がありましたが、字幕で観てほんと良かったなーと思っています。
なにしろ、執事のルミエールがワタシの大好きな「ムーラン・ルージュ」で美声を披露したユアン・マクレガーなわけなのですよ。
呪いがかけられている間はずっとCGなので、声を聴こうと思ったら字幕版しかないわけなのですよ。

エンディングでカーテンコールのようにひとりずつ紹介されるところもすごく良かったんですが、ガンダルフ(イアン・マッケラン)出てたんかい!とかエマ・トンプソンやスタンリー・トゥッチも!という驚きと楽しさがありました。

ガストンも絶対みたことある人だなーと思ってましたが、「ホビット」でおめにかかったルーク・エヴァンスでした。ハマってて良かったですね。

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# by hobomovie | 2017-04-23 21:03 | 外国映画 | Comments(0)

ポーランドへいってきました その2

アウシュヴィッツから車で数分のところに、ビルケナウ収容所があります。ワタシはガイドさんと運転手つきだったので楽ちんでしたが、自力では定期バスに乗らないといけない模様。
頑張れば歩けると思いますが、収容所自体が広大なので体力温存の方が良さそうです。

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移動する前に、売店でガイドブックを買いました。日本語のものがあったので、3つとも購入。「その歴史と今」はガイドさんがおすすめの1冊だったので、お土産にも購入しました。
アウシュヴィッツ博物館ツアーで胸に貼っていたシールをはがしてパンフレットに貼り付けていたら、自分の分もどうぞとガイドさんがくれたので、お土産にも貼りました。

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アウシュヴィッツとビルケナウの敷地にはもともと8つの村があり、すべて強制退去させられたそうです。駐車場から歩く道すがらビルケナウを目の当たりにして、その広大さに圧倒されます。

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「死の門」と呼ばれる入口にある建物。線路が引き込まれていて、線路の終点にはガス室があるのです。
まさに、死への入り口だったということです。「シンドラーのリスト」など数々の映画に出てくる場所なので、ホームに降ろされ、並ばされ、荷物を奪われ、家族と別れさせられ…という光景が目に浮かびます。

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人々が押し込まれた貨物車両が残されています。

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この日はたまたま、国際ホロコースト記念日である1月27日の前日で、翌日の記念式典の準備が進められていました。
線路の終点にある記念碑には花輪が。

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記念碑には、犠牲になった人たち全ての国の言葉で同じ文言が刻まれているそうです。

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翌日の式典で使用するとおぼしき映像のリハーサルが行われていて、ホロコースト生存者やその家族、著名人のコメント映像が流されていました。

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引き込み線路が終わるところにあるガス室。ここにあったものはドイツ軍が証拠隠滅のため爆破してから撤退したので、壊された状態で残っています。
すぐ南側には林があり、ガス室を隠す意味もあったのではないかと言われています。近くに所長の邸宅や、戦後絞首刑になった場所も残されています。

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ワタシが訪れる1週前には寒波が来てマイナス20度にもなったそうで、そんな日はビルケナウは閉鎖されて見学できないそうです。この日は昼間でもマイナス1度だったのですが、これくらいで良かったですねとガイドさんに言われました。

ソ連軍によって解放されるころ、こんな寒さの日もあっただろうかと万全の防寒態勢でのぞんだワタシは考える。
アウシュヴィッツと比べると、もともと馬小屋だったものもあり、急ごしらえだったものも多く、とても人間が暮らす場所ではない建物です。

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こんなところに何人も一緒に横になっていたとは。アンネの日記でも棚と書かれていた記憶がありますが、本当に人間をただ並べておくだけの棚です。

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ポーランドやドイツでは中高生くらいで学校から見学に来るそうで、この日も数グループ来ていました。やはり万全の防寒態勢で、みんなスキーウエアのようなシャカシャカした素材の服を着ていました。
建物には一応暖炉と煙突があるのですが、1日に石炭がバケツ1杯ほどしか支給されず、建物もすきまだらけでとても寒さはしのげなかったようです。
建物が劣化してなくなってしまっても、この煙突だけが何百と並んでいて恐ろしい光景です。

朝から昼過ぎまでの半日ツアーでしたが、一生忘れられない体験ができたと思います。
写真はたくさん撮ったけど、自分がそこに写りたいかどうか最後までわからなくて、でもこの地を訪れた証を残したくて、最後に線路の横でガイドさんに写真を撮ってもらい、アウシュヴィッツ・ビルケナウをあとにしました。

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# by hobomovie | 2017-04-16 10:01 | 日々のこと | Comments(0)

ポーランドへいってきました

そんなこんなで飛行機に乗って向かったのは、ポーランドのクラクフという街です。
日本でいうと京都のような、古い建物やお城が残る美しい街でした。

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到着翌日には、今回の旅の目的だったオフィシエンチムへ。
ドイツ語で言うとアウシュヴィッツです。
今回はこのガイドツアー付きの旅行を申し込んだので、
日本語のできるポーランド人ガイドさんが迎えに来てくれました。
車で約1時間、道中の景色もなにもかも珍しい、初めてのポーランド。

子供の頃「私のアンネフランク」や「悲劇の少女アンネ」を読んで、
その後歴史で習ったりナチスドイツものの映画をたくさんみたりして、
いつか自分の目でその地をみてみたいと思っておったのです。
旅には文庫で買いなおした本を持って行きました。
オランダのスキポール空港で記念撮影。

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アウシュヴィッツの強制収容所跡は博物館になっていて、
敷地内の建物や様々な物品が保存されています。
もともとはポーランド軍の施設だったそうで、
レンガ造りの重厚な建物がたくさん並んでいます。

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博物館のガイド1人につき15人ほどのゲストがついて周ります。
気候がいい頃は30人くらいになるらしく、そうなると展示も見にくくなるそうで。
1月に行った甲斐がありました。
ワタシには日本語ガイドさんがついていてくれるので、横で日本語に訳してもらいつつ見学。

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収容所のなりたちから、収容された人々に関する説明を聞きながら建物を次から次へと移動。
収容された人たちの遺品の数々。髪の毛で布を作っていたなんて、この目で見ても信じられない。
返してもらえることのなかった、持ち主の名前が書かれたトランク。
ほとんどが撮影可能だったんですが、遺品は生々しすぎてどうしても撮ることができず。

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たくさんの写真には胸がつまりました。
収容されてから、亡くなるまでの期間の短さ。
男性かと見間違うほど、短く髪を切られた女性たち。これだけは頑張って写真を撮りました。

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銃殺刑が行われた「死の壁」に黙とうをして、最後にはガス室へ。

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ガス室は撮影が禁止されています。なんとも重苦しい空間で、さっと通り抜けるのが精いっぱいでした。
壁に残る爪の跡がつらすぎる。

1947年には収容所を博物館として保存することが決まり現在に至るわけですが、
展示がかなり古くなっていることもあり、近々リニューアルされるそうです。
それで、展示の一部も少し減っているとガイドさんに教えてもらいました。
重苦しい気分のまま、少し離れたビルケナウ収容所へ。
つづく。

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# by hobomovie | 2017-03-04 22:58 | 日々のこと | Comments(0)