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ブリッジ・オブ・スパイ<2015>

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かねてから、トム・ハンクスが出ている映画に大ハズレなしと思ってました。
近頃では「ウォルト・ディズニーの約束」「キャプテン・フィリップス」のような実在の人物を演じる作品が印象的。SFでも「アポロ13」なんかもあるけど「クラウド・アトラス」も意外と良かったし、かつては「めぐり逢えたら」みたいなラブコメも楽しめましたよね。
誰でも楽しめるような作品でありながら、映画ファンも認めるようなレベルの作品でもあるという。これはやっぱトム・ハンクスがすごいからなのかな?
こんなPVでダンスしちゃうとこも好きです。



さてさて、今回はまた実在の人物を演じています。
米ソ冷戦まっただなかの1957年。FBIに逮捕されたロシアのスパイ・アベル(マーク・ライランス)が法廷で裁かれることになり、その弁護士として選ばれたジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)。
ソ連に捕えられたアメリカ人パイロットとの交換がストーリーのメインかと思っていたんですが、アベルが逮捕されるところから丁寧に進んでいき、その裁判はとても興味深いものでした。

アメリカ国民全体がソ連を憎んでいて、その弁護をするドノヴァンやその家族にも誹謗中傷が向けられる。自由の国アメリカでもこんなことになるのかと悲しくなりました。
自らがどうあるかを他の人たちに示すことが大切であるとか、アメリカ人がアメリカ人たる所以は憲法を守っているかどうかだとか、ドノヴァンの言葉が胸にしみましたなー。

その後スパイ同士の交換のため交渉が行われるのですが、舞台となった東ドイツはベルリンの壁がちょうど完成する頃。米ソ→東西ドイツの対立が複雑に入り組んで、果たしてドノヴァンはどうなるのかハラハラする展開でした。
冷戦時代の作品ってあまりみたことが無かったですけど、第二次世界大戦が終わっても、戦争は決して終わっていなかったんだと改めて感じました。そして現在に至るまで、ずっと終わっていないんだなぁ。

テーマは重いけどストーリーがいいし、感動的だし、実話ってとこに我らがトム・ハンクスが説得力をもたせてるし、いやー新年からいい映画を観ました。
ちょうどアカデミー賞ノミネートが発表となって、助演男優賞や作品賞で選ばれてます。楽しみですね。

by hobomovie | 2016-01-15 23:11 | 外国映画 | Comments(0)