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ノア 約束の舟<2014>

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「ノアの方舟」の物語といえば世界を滅ぼした洪水と、神の言葉を信じて方舟を作ったノアとその家族、方舟に集められた動物だけが生き残るというストーリーで、それが今のCG技術とラッセル・クロウ主演でどんな風に描かれているか楽しみにしていました。

旧約聖書ものの映画って、最近はあまり観ませんねぇ。子どものころ「十戒」をテレビでみて、結構面白かった記憶があるのですが。広く知られすぎてる物語だけに、今さら映画化するのが難しいんでしょうか。

そして今回の「ノア」はというと、あれこれ新しいエピソードがくっつけられていて、本筋がぼやけてしまうほどでした。
ある意味新鮮と言えないこともない。

思えばラッセル・クロウは「ベン・ハー」のような「グラディエーター」にも出てたことだし、第二のチャールトン・ヘストンとしてシンプルに聖書どおりのストーリーでも十分感動巨編が描けたんではないかと思うんです。
しかしこのノアさん、あれこれ悩むのは当然なのですが、最終的にやっと降り立った台地で収穫したブドウでワインを作り、酔っ払って自暴自棄になるあたりはどうなんでしょうね。本当に必要だった?このシーン、という感じです。

ノアさんは動植物だけで平和な地球を取り戻すのがこの洪水の意義であり、神に背いた人間は滅びるべきだと信じています。新しい世界に動物たちを導くためだけに、自分たちは選ばれたのだと言うのです。うーん、これは新しい。
最終的には人間は神にやりなおすチャンスを与えられたのだと考え直すのですが、それまでに次男が連れて逃げようとした女性を見殺しにするわ、孫を殺そうとするわ、むちゃくちゃした挙句ただの酔っ払いになるという。
しっくりこないわ~。ノアさん、しっくりこないー。

ということで、感動スペクタクル巨編になる可能性は十分あった作品でしたが、きょとーんで終わってしまったのでした。とても残念です。

ノアの周りで様々な奇跡が起こるところは唯一と言ってもいい感動ポイントでした。動物たちが方舟に集められるシーンはフルCGだと思いますが、みごたえありましたね。

あとワタシは方舟で8人助けられるということを知っていたので(「船」という字の元になっているとか)、ノアの家族は6人だけどどうなるのか…あ、次男が女性を連れて…来ない、密航者がいて7人、なるほど子どもが生まれて8人…と思ったら双子!?と、ある意味ハラハラした展開でした。結局、本筋からしたら人数なんてどうでもいい感じだったんですけどね。

by hobomovie | 2014-07-03 10:42 | 外国映画 | Comments(0)