人気ブログランキング | 話題のタグを見る

テンペスト<2011>

テンペスト<2011>_d0088211_953456.jpgシェイクスピアものを「タイタス」のジュリー・テイモアが撮った、それだけでもう観に行く動機としては充分でございました。配給が東北新社で、大阪でもあっという間に公開期間が終わってしまいそうだったので慌てて観に行く。

弟の裏切りにより娘ともに国を追われた女王プロスペラが、嵐を起こして自分の元へ弟や現在の王を呼び寄せ復讐するというストーリー。
原作では王がプロスペローという男性なのをあえて女性にしたのは、やはりヘレン・ミレンにこの役をという構想ありきなんでしょうね。復讐のため魔術を身に付け、妖精をあやつる。迫力の役どころでした。

復讐劇である・若い男女はとりあえず恋に落ちる・道化師が登場、とシェイクスピアのお約束をきっちり守ったストーリーで、独特のセリフまわしも加わって舞台をみているようなみごたえがありました。
娘のミランダが絶世の美女っていう設定のわりには…とちょっと思いましたけどね。テンペスト<2011>_d0088211_9533011.jpg

そういうクラシカルな雰囲気は保ちつつ、セット・衣装・CGと最新技術を駆使した映像でもあって、大満足でした。

「タイタス」があまりにも残酷な復讐劇だったので、どんな恐ろしいことが起こるのかとドキドキしながら観ていましたが、シェイクスピアはこの作品を通して「赦し」というメッセージを残しているのだそうで。
後でパンフを読んだときには、もー早く言ってよ~と思いましたが予備知識が無かったからこそテーマの重みが感じられました。
結果オーライです。

テンペスト

by hobomovie | 2011-07-02 09:55 | 外国映画 | Comments(0)